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膵臓がん(膵がん)【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

すいぞうがん(すいがん)膵臓がん(膵がん)

こちらの記事の監修医師
めじろ内科クリニック
久野 伸夫

概要

膵臓は消化液や血糖を下げるインスリンというホルモンなどを作る臓器で、消化液である膵液を十二指腸へ排出するための膵管が通っています。膵臓がんは、膵管の壁である上皮細胞または膵臓の消化液を作る細胞である腺細胞から発生します。その中でも、膵管上皮から発生する膵管がんが大部分を占めています。膵臓がんは難治性のがんで、予後が最も悪いがんの1つです。疫学的には中〜高齢者に多く、男性にやや多い傾向があります。男女比は1〜1.2:1程度です。特に70歳以上の男性に多く発症するとされています。患者数は近年増加傾向にあり、年間死亡者数は約34000人(2017年)です。この30年間で約3倍に増加してきています。

原因

膵臓がんの原因は特定されていませんが、膵臓がん発症に関わるとされている危険因子があります。喫煙、糖尿病、肥満、遺伝性膵炎、家族歴、大量飲酒などの危険因子が挙げられます。この中でも喫煙は、多くの研究結果から膵臓がんの発症に関与しているとされています。ある研究では、非喫煙者と喫煙者を比較した際、喫煙者の膵臓がんを発症する危険性は1.68倍高いという結果があります。肥満はBMI30以上と未満とを比較した際、喫煙と同様にリスクが高くなることが分かっています。これらの危険因子があるからといって、必ず膵臓がんを発症するとは限りませが、発症の可能性を高める要因であることは確かです。

症状

膵臓がんの発見が遅れる要因のひとつは、症状が乏しいことです。つまり、無症状のまま癌が進行していることも少なくありません。初期に比較的多いのが、なんとなく胃の具合が悪いなどの上腹部の不定愁訴です。はっきりとした初発症状としては、腹痛、黄疸、腰背部痛、次いで体重減少などの症状です。特に体重減少は、他のがんと比較して急速かつ早期より著しいのが特徴です。腫瘍の浸潤により膵管の近傍にある総胆管に狭窄や閉塞を起こすことがあります。そのような場合、閉塞性黄疸が出現し、白色便、尿濃染、皮膚瘙痒感などが見られることがあります。また、膵内外分泌機能が低下し、脂肪性下痢、糖尿病の初期症状である口渇、多飲、多尿などの症状も現れることがあります。

検査・診断

検査は血中膵酵素測定、腫瘍マーカー測定、腹部超音波検査を行い、早期診断やスクリーニングを行ないます。膵臓がんが疑われた場合には、腹部超音波検査、造影CT、MR胆管膵管造影、超音波内視鏡などの画像検査が有用です。アミラーゼやリパーゼなどの膵酵素測定により、異常な高値、低値が見受けられれば、膵炎や膵組織の異常を発見することができます。膵酵素測定は膵臓がんに特異的ではありませんが、早期診断には有用です。また、腫瘍マーカーとしてはCA19-9やCEAの異常を確認します。早期診断には向かないものの、治療経過のモニタリングや抗がん剤治療の効果判定にも有用です。

治療

治療は可能であれば外科的手術ですが、発見時には進行がんであることの多い膵臓がんでは手術のできない場合が多く、内科的治療が行われています。手術適応は造影MDCT(Multi Detector CT)を含めた各種検査で判断します。診断時すでに進行がんであることが多く、集学的治療が試みられます。切除可能な場合は外科的切除を行い、術後化学療法を追加します。化学療法はゲムシタビンもしくはS-1という抗がん剤を用います。切除不能である場合は、化学療法、放射線療法などを行います。切除不能での化学療法は上記の2剤による方法もありますが、抗がん剤の併用による方法もあります。また、疼痛に対しては一般的な痛み止めであるNSAIDsや麻薬に類似したオピオイド薬を使用します。疼痛管理の基本はNSAIDsの使用から開始し、疼痛に合わせて、弱オピオイド、強オピオイドと使用することになっていますが、臨床的には弱オピオイドはスキップされることが多いです。

予防/治療後の注意

予防としては危険因子である、喫煙や肥満などに注意が必要です。喫煙、肥満などは膵臓がんに限らず、多くの疾患の危険因子です。生活習慣を見直し、適度な運動を心がける必要があるかもしません。膵臓がんの予後は局所再発と肝転移が決めると言われています。膵臓がんの5年生存率は約7.5%です。ステージ1で診断された膵臓がんは全体の約2%で5年生存率は約65%とされています。

こちらの記事の監修医師

めじろ内科クリニック

久野 伸夫

〇アクセス :東京都豊島区目白3丁目5−11 NOBビル3F
〇診療科:内科・糖尿病内科・消化器内科

【経歴】
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本糖尿病学会専門医
労働衛生コンサルタント

治療に適した診療科目

内科 消化器内科 胃腸内科 腫瘍内科 外科 消化器外科 胃腸外科 腫瘍外科

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