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最終更新日:2022年3月4日

しきゅうふっこふぜん子宮復古不全

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東 淳也

概要

子宮復古不全とは、妊娠中大きくなった子宮が出産後に元の大きさに戻る「子宮復古」の過程で異常が生じる状態です。子宮は内側から子宮内膜、子宮筋層、漿膜の3つの層からなっており、妊娠中は胎児の成長に合わせ大きく引き伸ばされた状態になります。出産後、子宮の筋肉は収縮を繰り返し、4〜6週間ほどで元の大きさに戻ります。出産時に最も大きなダメージを受ける子宮内膜でも、6〜8週間で通常の状態に戻ると言われています。子宮復古の過程は、子宮を通常の状態に戻すことだけではなく、出産の際に生じた子宮出血を止める働きもあります。子宮復古不全が生じると、出産後の子宮からの出血が止まりにくく、また産後に子宮から排出される分泌物に血液が混ざった状態が長期間続くこともあります。重度の場合、失血死に至ることもあるため、産後に特に注意すべき症状となっています。

原因

子宮復古不全の原因はいくつかありますが、そのうち最も多いものは、胎盤や卵膜といった、胎児を子宮内で発育していくために必要な胎児付属物の一部が子宮内に残存していることです。通常、胎児付属物は出産時に娩出されますが、これが適切に排出されない場合、子宮の収縮が正常に行えず、子宮復古不全を引き起こします。子宮は出産後、一時的に急激な収縮をして止血する機能があります。その後も収縮を繰り返すことにより、妊娠前の大きさに戻ります。多胎妊娠や、羊水過多により、子宮の筋肉が大きく引き伸ばされたり、切迫早産の治療のため、子宮収縮抑制剤を長期間にわたって使用した場合など、子宮の収縮機能に異常が生じると、子宮復古不全を発症することがあります。他にも、子宮筋腫や子宮内の感染などは、子宮の収縮力を弱める可能性があるため、子宮復古不全を引き起こすことがあります。

症状

子宮復古不全を起こすと、子宮のサイズの戻りが悪くなります。子宮復古不全の特徴的な症状として、産後日数に対し、子宮が大きく柔らかいことが挙げられます。また、子宮収縮が弱いため、子宮の出血が止まりにくくなることが挙げられます。分娩直後、子宮は子宮内の出血を止めるため急激な収縮を生じますが、その際子宮の収縮が弱いと、出血が止まりにくくなり大量出血を引き起こすこともあります。そのような状態の場合、子宮の回復が遅れるため、子宮から排出される分泌物の排出がだらだらと長期間続くこともあります。さらに、子宮内に分泌物が溜まると細菌感染を起こしやすくなるため、子宮内膜炎などの炎症が発症しやすくなり、子宮復古不全が悪化する原因となり得ます。

検査・診断

子宮復古不全の診断は、子宮の触診や出血の状況などを診察し、経腟超音波で子宮の大きさや、子宮内部に胎児付属物の遺残の有無、血流の有無などを検査します。また、大量の出血による貧血や細菌感染の可能性を診断するため、血液検査も行われます。子宮内に溜まった分泌物から、子宮内の感染症を発症した場合は、血液検査のみでなく子宮内の分泌物を採取し、培養検査が行われます。

治療

子宮復古不全の原因が、子宮内の胎盤や卵膜などの残存である場合は、早急に子宮内に残存した物質を取り除く処置が行われます。子宮内残存物の排出処置を行っても子宮収縮が不十分な場合や、子宮の収縮機能自体に異常が生じている場合は、子宮収縮剤の投与が行われます。また、子宮内で感染が生じている場合は、抗菌薬の投与も併せて行われます。

予防/治療後の注意

軽度の子宮復古不全であれば、1週間程度で改善していくことが多いですが、出血が多い場合や、他の合併症状がある場合は、出血の状況を確認するため入院が必要になるケースもあります。分娩後6〜8週間は「産褥期」にあたり、体調は万全ではなく心身ともに不安的になりがちな時期です。産後1か月程度は、母子ともに安静に過ごすことを優先し、健診などで経過良好であると診断されてから適度に動くことが勧められています。

こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東 淳也

〇アクセス:広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
〇診療科 :産科・婦人科

《経歴》
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長
1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

【資格】
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

治療に適した診療科目

産婦人科

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