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ツツガムシ病【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月25日

つつがむしびょうツツガムシ病

こちらの記事の監修医師
Alohaさおり自由が丘クリニック
藤堂 紗織

概要

ツツガムシ病は、ツツガムシ病リケッチアを保有する、ダニの一種であるツツガムシに刺されることによって感染する疾患です。ツツガムシ病リケッチアとよばれる病原体を保有したツツガムシ(ダニ)が感染の原因となっており、北日本、西オーストラリア、中央ロシアの3点を結んだ大きな三角形に含まれたアジア諸国が主な流行地域であることが知られています。日本では、北海道を除いて全国的に発生が確認されている疾患です。世界では年間約100万人が感染しているともいわれており、日本国内においても年間400〜500例の感染者が報告されています。ツツガムシ病の流行には季節要因や気候要因も大きく、5〜6月と11〜12月にツツガムシの活動が活発になるため、この時期にツツガムシ病の発症報告も多くなる傾向があります。

原因

ツツガムシ病リケッチアとよばれる病原菌を保有した、ダニの一種である「ツツガムシ」に刺される(咬まれる)ことでツツガムシ病に感染します。ツツガムシは北海道を除く日本全国に生息しており、特に、野山や河川敷などに多く存在することがわかっています。春から初夏、秋から冬にかけてツツガムシの活動が活発になるため、この時期にはツツガムシ病の報告も多くなります。

症状

ツツガムシ病の潜伏期間は5〜14日間であることが知られています。約1週間の潜伏期間を経て、発熱や頭痛、筋肉痛や倦怠感など、一般的な風邪のような症状が発現した後、3から4日後に体幹部に発疹が出現します。発疹は腕や足などにも広がっていき、全身性に発疹が出現する場合もあります。また、発熱と発疹以外にも、ツツガムシ病の症状としては、刺し口(ツツガムシに刺された跡)が重要です。刺し口は約10mm前後の目視可能なものが一般的であり、発赤を伴うものも多いです。股間、腋窩(脇の下から横腹)、腰部など、発見されにくい部位に刺し口があることも多く、頭髪内などを含めて、全身の皮膚を注意深く観察することがとても重要です。

検査・診断

発熱や皮疹などの症状の問診を行うとともに、患者さんの行動(キャンプや登山などの)からツツガムシ病を含めた何らかの感染症を疑います。その際には、患者さんの全身をくまなく観察することで、刺し口を発見することが早期診断の鍵となります。また、ツツガムシ病を確定診断する際の検査としては、血清からの抗体の検出や血液中からの病原体遺伝子の検出が行われます。その他血液検査として、血小板減少、AST・ALTの上昇、CRP上昇、低ナトリウム血症なども確認されます。重症化した場合には、重篤な肝機能障害やDIC(播種性血管内凝固症候群)など、全身状態の悪化が認められることも多く、必要に応じてCTやレントゲンなどの検査を追加するとともに、頻回な血液検査や血液凝固能の検査を行うことが重要です。

治療

ツツガムシ病治療の第一選択は抗菌薬(抗生物質)による薬物療法です。ツツガムシ病の病原菌は、テトラサイクリン系と呼ばれるタイプの抗菌薬への感受性が高く、ドキシサイクリンやミノサイクリンなどの抗菌薬を投与することで治療を行うことができます。適切な抗菌薬治療が遅れた場合や症状が重篤な場合などは、意識障害や多臓器不全、DICなどを合併するリスクが高くなるため、全身管理が可能となる入院管理化で治療を行う必要があります。テトラサイクリン系による抗菌薬治療を行うとともに、輸液による全身管理や栄養・水分の補給、その他合併症に応じた治療を追加します。

予防/治療後の注意

ツツガムシ病を予防する方法やワクチンなどは存在しません。また、流行地域は「北海道を除く日本全域」と非常に広いため、基本的にはどの地域であっても、野山や河川敷など、ツツガムシの生息エリアに近づく際には、肌の露出を極力減らした服装をすることが大切な予防策となります。忌避剤などの使用も効果的であることが知られているため、特に、キャンプなどに出かける際にはダニ対策、ツツガムシ対策を行っておくことが重要です。感染症法上、ツツガムシ病は四類感染症に指定されています。

こちらの記事の監修医師

Alohaさおり自由が丘クリニック

藤堂 紗織

〇診療科 : 内科、皮膚科、美容皮膚科

【経歴】  
2003年 日本医科大学 卒業
2004年 日本医科大学附属武蔵小杉病院 研修医/内科 専修医
2009年~2019年 善仁会丸子クリニック 院長勤務
2019年5月~   Alohaさおり自由が丘クリニック 院長

治療に適した診療科目

内科 感染症内科 皮膚科

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