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膝靭帯損傷【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月7日

しつじんたいそんしょう膝靭帯損傷

こちらの記事の監修医師
フェリシティークリニック名古屋
河合 隆志

概要

膝靭帯損傷は、主にスポーツや交通事故などによって、膝の靭帯にダメージを受けることで起きる外傷性の疾患です。直接的な原因は様々ですが、多くの場合スポーツ外傷や交通事故などによって、膝に大きな力が加わった時に、加わる力の方向に応じた靭帯の損傷が生じます。外反強制(膝が外に向かう力)によって内側側副靭帯が、内反強制(膝が内側に向かう力)により外側側副靭帯が損傷し、また脛骨上端の前内方に向かう外力で前十字靭帯が、後方への外力で後十字靭帯が損傷します。靭帯の損傷箇所や障害の程度によって経過は異なりますが、症状が落ち着くまで少なくとも2週間〜4週間が必要で、その後もリハビリテーションや歩行訓練などが必要になる場合もあります。状態によってはスポーツへの復帰が難しくなることもあり、将来的なことまで考えて手術やリハビリなどの治療計画が立てられます

原因

膝靭帯損傷の原因の大半はスポーツ事故や交通事故です。膝(膝周辺)に大きな力が加わることで、膝靭帯が損傷します。力の加わり方や力の方向によって障害を受ける靭帯は異なり、内側側副靱帯は膝下が外に向く外反強制、外側側副靱帯は逆方向の内反強制によってダメージを受けます。また、前十字靱帯は膝下が前方や内側に向かう力、後十字靱帯は後方に向く力が原因となって障害を受けます。しかし、外傷時には複数の方向から同時に力が加わることも多く、複数の靭帯が同時に損傷を受けることは少なくありません。

症状

靭帯損傷後1ヶ月程度は膝の痛みや炎症(熱感や腫れ)が出現し、膝が動かせないといった可動域の制限がみられます。時間の経過とともに腫れが大きくなることもあり、関節内血腫(血が溜まった状態)などが出現することもあります。時間経過によって痛みや炎症は治まってくるため、状態や経過をみながら可動域を広げるリハビリテーションなどを実施します。障害の程度に応じて適切に治療を行うことが重要です。とはいえ、怪我が膝靭帯損傷のみであれば、1ヶ月程度で自覚症状が緩和することが多く、次第に可動域も広がってくるため、「早くスポーツなどに復帰したい」と無理をしてしまうことも少なくありません。治りかけの靭帯は非常にもろく、些細な力によっても再発する可能性があるため、医師の指示を守って治療を行うことが大切です。

検査・診断

MRIやレントゲン検査などの画像検査を行い、靭帯の損傷、骨や筋肉の損傷を確認します。骨の“ズレ”などによって痛みや炎症が起きている場合もあり、画像診断を含め総合的に診断を行います。交通事故など、大きな外傷があった際には、全身のCTや脳のMRI検査を行い、臓器機能や脳の機能に異常がないかを確認します。

治療

膝靭帯損傷の治療は大きく分けて「保存的治療」と「手術療法」に分類されます。ダメージの程度にもよりますが、損傷部位が内側側副靱帯の場合、膝装具やギプス固定による保存治療が選択される可能性があります。靭帯損傷後、早期にギブスや固定などの適切な治療を開始することができれば、比較的経過は良好であり、手術療法を行わなくても保存治療のみで治療が可能になることは少なくありません。しかし、前十字靱帯や後十字靱帯に大きな損傷を受けている場合、手術療法が必要になる可能性があります。内視鏡を用いた外科的手術を行って、靭帯の損傷を修復する治療が行われます。手術後、状態が落ち着き次第、比較的早い段階からリハビリテーションや歩行訓練を行うことが重要です。

予防/治療後の注意

膝靱帯損傷そのものは経過良好な場合が多く、手術療法を行わなくても元通りに治ることも多々あります。しかし、靭帯損傷の度合いや損傷部位などによっては、治療後のスポーツのパフォーマンスが落ちる可能性もあります。スポーツに取り組んでいる方であれば、将来的なことも見据えて治療の方法を決定する必要があります。また、長期間のリハビリテーションが必要になるため、痛みや炎症が収まっても医師や理学療法士の指示を守って生活することが重要です。無理をして早期にスポーツに復帰することで、靭帯損傷が悪化し、どんどん治りにくくなるということも少なくありません。治療が完了するまで、しっかりとリハビリテーションを継続しましょう。

こちらの記事の監修医師

フェリシティークリニック名古屋

河合 隆志

【経歴】
1975年、愛知県出身。医学博士。
日本整形外科学会専門医
日本抗加齢医学会専門医

慶應義塾大学理工学部卒業
同大学院修士課程修了
東京医科大学医学部卒業
東京医科歯科大学大学院博士課程修了

痛み研究の最先端をいく愛知医科大学学際的痛みセンター勤務後、
米国のペインマネジメント&アンチエイジングセンターほか研修

2016年、フェリシティークリニック名古屋を開院
原因不明の痛みに悩まされている患者さんの「最後の砦」を自負し、
対処法でなく痛みを根本的に治す治療を試みている。

著書に「見るだけでしつこい痛みがすーっと消えるすごい写真」
(アスコム)、「腰痛がラクになる酸素たっぷり呼吸法」(笠倉出版社)など。

治療に適した診療科目

整形外科

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