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最終更新日:2022年3月8日

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹

概要

肛門周辺部分にできる病気の総称です。痔は「痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔ろう」と、3種類に分類されています。この3種類は、肛門の病気のなかで3大疾病とされています。日本人の3人に1人が痔で悩んでいるほど、非常に身近な病気です。

原因

便秘や下痢、排便によるいきみ、長時間の座り姿勢や立ち作業による肛門への負担によって引き起こされます。また、赤ちゃんを産む分娩のときにいきみをしますが、そのいきみでも同様に原因となることがあります。肛門に圧力などの負担をかけることによって、おしりの穴が切れる裂肛(切れ痔)が引き起こされます。また、肛門を閉じる役割を担う括約筋の表面にある静脈の集まっている部分が、うっ血すると痔核(いぼ痔)を引き起こします。膿がたまる痔ろうは、免疫が低下しているときに細菌が侵入することで引き起こされます。

症状

肛門の一番出口側にある肛門縁は、一般的におしりの穴と呼ばれ、肛門上皮といって皮膚で覆われています。この部分に痔核(外痔核)ができると、知覚神経とつながっていることから、排便時などに痛みを感じます。肛門と直腸の間にある肛門管には、肛門上皮と直腸粘膜の境界線である歯状線というギザギザしたようなつなぎ目があります。この歯状線より口側である直腸粘膜は、知覚神経とはつながっていないことから、痛みを感じることがありません。直腸粘膜にできる痔核(内痔核)は、痛みがありませんが、排便時に出血や残便感が残ります。また、痔核が脱出してしまうことがあり、状態により4段階に分類されています。裂肛(切れ痔)は、急性と慢性があります。急性裂肛の場合は、排便するとトイレットペーパーに血がつくほどの出血がみられ、排便後にジーンと痛みが生じます。慢性裂肛の場合は、裂肛が続いたことにより、見張りいぼやポリープができ、肛門が狭くなることがあります。痔ろうは、肛門に細菌が侵入したことで化膿し、肛門周りが腫れ、発熱(38℃以上)を伴うことがあります。肛門に膿が通るトンネル(ろう孔)ができ、膿が排出されます。

検査・診断

視診から始まり、肛門や直腸に直接触れて触診し、肛門鏡によって肛門を押し広げ、内部を診察していきます。便に血が混ざってないか確認する、便潜血検査を行い、さらに詳しく調べるために注腸造影検査や大腸内視鏡検査などが行われます。

治療

痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)は、保存療法を基本としており、生活習慣の改善と座薬や軟膏塗布、薬の内服(整腸剤、緩下剤)などの治療を行います。しかし、出血が多く痛みがひどい場合、手術を行い痔核や裂肛部の硬くなった部分を切除します。最近では痔核(いぼ痔)に直接注射をする治療法もあります。痔ろうは、腫れている部分を切開することで膿を出します。膿が通るトンネルである「ろう孔管」が残ってしまうと、再発やがんの原因となるため根治手術を行います。

予防/治療後の注意

おしりを冷やすことや刺激などから守ること、常に清潔な状態にしておくことが予防につながります。冬になると、特に実感する冷えは、血液の循環を悪くするため注意してください。汗をかいたあとや冬の屋外作業などのあとは、冷やさないようにしましょう。長時間にわたるドライブやパソコン作業による座り仕事、立ち仕事など、同じ体勢や姿勢によっても、血液の循環がおしりに負担をかけてしまいます。血液の循環を良くするという意味では、刺激物はほどほどにしましょう。炎症や充血を引き起こす可能性があります。タバコや飲酒、香辛料の刺激が好きな方については、適度に楽しむようにしましょう。排便したあとは、水またはお湯でおしりを洗うウォシュレットを利用したり、毎日のお風呂でおしりを清潔な状態にしておきましょう。細菌の繁殖を抑えます。ただし、痔の部分が化膿している場合は、お風呂で湯船に浸かることが良くないので、シャワー浴へ変更しましょう。腸内環境を良くしておくことも大切です。下痢が継続する場合は、直腸粘膜や肛門部分に負担をかけてしまいます。便秘は、腸内にたまった便が肛門部分を圧迫し、血液の循環が悪化してしまいます。下痢や便秘を引き起こさないために、規則正しい生活習慣や海藻類・りんご・きのこなどの食物繊維を摂取、水分摂取などこまめに行いましょう。無理ないきみにもつながってしまうので注意しましょう。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹

〇アクセス:東京都港区芝2丁目12−1 桑山ビル 2F
〇診療科 :内科、消化器科、皮膚科、外科、整形外科、大腸・肛門外科
《 経歴 》
筑波大学臨床医学系消化器外科講師(1996~2006)
東京女子医科大学 非常勤講師

治療に適した診療科目

肛門科 肛門外科

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