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上腕骨顆上骨折【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

じょうわんこつかじょうこっせつ上腕骨顆上骨折

こちらの記事の監修医師
橋間診療所
橋間 誠

概要

上腕骨は肩と肘の間にある骨のことで、上腕骨顆上骨折とは肘に近い部分に起きる骨折のことを言い、小児に多く起こります。転倒して肘をついた場合や、鉄棒やうんていなどの遊具からの転落によって、肘に近い部分の関節が折れてしまいます。小児の上腕骨は、成長段階にあるため成人に比べると細く、断面積も狭いため強い衝撃が加わると簡単に折れてしまいます。患部には強い痛みや腫れが生じ、骨のずれが生じる場合もあります。ずれたままにしておくとそのまま固まってしまったり、痺れ等の後遺症が現れる場合もあるため、適切な処置が必要になります。治療は主に骨の固定がメインで、特にずれが大きい場合は手術にて固定を施します。小児における肘関節周囲の骨折の75%程度を占める発生頻度ですが、早期に適切に処置を行うことで、治癒させることが可能です。

原因

骨折のほとんどの原因は、転倒や遊具からの転落によって強い力がかかり、肘が反ってしまうことです。小児は活動量が多いのに対して成人に比べて骨の発達が未熟であり、密度も低いため、衝撃に耐えきれずに骨折しやすい状態にあることが理由として挙げられます。

症状

肘関節の周囲に強い痛みや腫れが発生し、骨の変形も伴う場合があり肘を動かすことが困難になります。早期に処置を行わず骨がずれたままにしておくとそのまま骨の変形が残ってしまい、血管や神経などに傷がつくと血行循環に影響が出て痺れを生じたり、指を動かすことができなくなってしまうといった後遺症が残る場合があります。血管が傷ついてしまっている場合は手術が必要です。重度の場合、血行不全により指が変形したまま固まってしまう「フォルクマン拘縮(こうしゅく)」といった症状が現れることもあるため、骨折が疑われる場合には早期の対応が重要になります。神経や血管に損傷が起こると脈拍が減ってきたり、色が蒼白色や暗青色になったり、感覚異常などの症状が起こるため、少しの変化でも見逃さないようにしましょう。

検査・診断

まずは発生の状況を整理し、肘の痛みや腫れを観察します。その上で骨折が疑われる場合にはレントゲン撮影をし、正常な肘関節との比較を行います。しびれの有無、手指の運動機能で麻痺について確認し、血行障害については肌の色味などで確認を行います。しびれや手指の運動機能が低下を認めた場合は上記のフォルクマン拘縮を疑います。レントゲンで不明確な場合はCT検査も行い、総合的に判断します。

治療

骨の変形の程度によって治療方法が変わります。軽度の場合は、ギプスなどを用いて手首から肘までを数週間から1ヶ月程度の期間固定をする「保存療法」が行われます。骨のずれが少ない場合はほとんどがこの治療で改善します。骨のずれや変形が大きく見られる場合は「経皮的ピンニング」と呼ばれる手術を行います。皮膚の上から銅線を刺して骨を固定しずれを改善していく方法がとられます。程度によっては皮膚を切開し、銅線で骨を固定するため入院が必要になるケースもあります。

予防/治療後の注意

こういった治療により、骨折してしまった場合も十分に治癒することが可能ではありますが、怪我をしないように予防することが重要であることは言うまでもありません小児は活動量が多く、遊具など転倒や転落するリスクのある遊び方が多いため、予防という観点では、まずは怪我のないようにする必要があります。運動機能も向上しきっていないため、予想外の動きになってしまう可能性があり、日常的に注意を配ることが重要です。また、しびれなどの後遺症を残さないためにも、万が一痛みや腫れなどが起きた場合には、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

こちらの記事の監修医師

橋間診療所

橋間 誠

〇アクセス: 南海本線 春木駅 徒歩15分
       阪和線 久米田駅 徒歩15分
〇診療科 : 整形外科、内科、皮膚科、リハビリテーション科

【資格】
日本整形外科学会認定医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本医師会健康スポーツ医
産業医
学校医
ネバダ州立大学 マット&マシン ピラティスインストラクター
NY ピラティスアカデミー インターナショナル マットインストラクター
FHA 認定シューフィッター
JNWA 公認ノルディックウォーキングインストラクター

治療に適した診療科目

整形外科

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