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十二指腸潰瘍【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月2日

じゅうにしちょうかいよう十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍

まとめ

十二指腸潰瘍は、胃と小腸を結ぶ十二指腸の粘膜が胃酸により傷つき炎症を起こす疾患である。胃にピロリ菌などの細菌が感染すると、胃酸が過剰分泌となり、胃酸が十二指腸へ流れ込むことが発症の要因とされる。胃酸から胃壁を防御する十二指腸の機能が弱くなると、胃酸を防げず十二指腸の粘膜が傷付き炎症が起こる。胃潰瘍と異なり若年者に多い疾患である。

この病気の原因

胃酸の中でも生息できるピロリ菌が発症に関与するとされる。ストレス、喫煙、薬剤などの影響で十二指腸の粘膜は胃酸への防御機能が低下すると考えられる。胃潰瘍のように発症にNSAIDsが大きく関与することはない。

主な症状

空腹時、みぞおちの痛みが起こりやすくなる。胃もたれ、胸焼けの症状があり、重症化すると吐血、下血を伴う。自覚症状がない場合もある。症状が進行し、粘膜に穴が開くと、突然激しい腹痛が現れる。出血がみられる場合は、タール便と呼ばれる黒い便が出ることが多い。胃潰瘍と異なり萎縮性胃炎を伴わず、胃酸分泌は亢進していることが多い。

検査/診断の方法

問診や診察で十二指腸潰瘍を疑う症状があれば、胃カメラや上部消化管エックス線造影検査(バリウム検査)を行う。また、十二指腸潰瘍に類似した症状のみられる急性膵炎、胆のう炎などとの鑑別のため、血液検査、腹部エックス線検査、腹部超音波検査などを行う場合もある。胃カメラで十二指腸潰瘍を確認した場合、ピロリ菌検査を行う。

主な治療方法

炎症を抑えるため、胃酸分泌抑制効果のある薬を服用する。胃酸の中和薬、粘膜保護薬を併用して服用することがある。また、ピロリ菌に感染した場合は除菌治療を行う。潰瘍からの出血があれば、上部内視鏡により止血を行う。安静が重要で、たばこ、アルコール、辛いものなどの刺激物を避け、消化の良いものを食べる。

治療後に注意すべき点/予防対策

十二指腸潰瘍の発症に深く関与するピロリ菌の除菌が予防につながる。規則正しい生活を送り、なるべくストレスをためないよう心がける。潰瘍を放置して出血を起こすと緊急手術が必要なことがあるため、十二指腸潰瘍を疑う症状がある場合は早めに診察・治療を受けることが大切である。ピロリ菌は除菌できない場合があり、再発が非常に多いため、治療後は医師の指示に従い安静に過ごし、脂肪分の多い食事や刺激物を避け、胃や十二指腸に負担をかけないようにする。

治療に適した診療科目

内科 消化器内科 胃腸内科 外科 消化器外科 胃腸外科

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