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マールブルグ病【イシャチョク】

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最終更新日:2022年2月28日

まーるぶるぐびょうマールブルグ病

こちらの記事の監修医師
医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力
山口 潔

概要

マールブルグ病は、マールブルグウイルスによるウイルス性の感染症です。ウイルス性出血熱と呼ばれる種類の感染症に位置づけられています。ウガンダ、ケニア、ジンバブエ、アンゴラなど、アフリカが主な発生地域として報告されています。マールブルグウイルスの自然界からヒトへの感染経路は未だ不明のままです。ヒトからヒトへは、血液、体液、排泄物との接触や性的接触により感染することが知られています。マールブルグ病を発症すると、突発的な高熱や頭痛が症状として表面化し、次第に重症化すると、ショック症状、多臓器不全などの重篤な症状が発現します。治療方法はなく、呼吸管理や輸液などの対症療法が行われます。

原因

マールブルグ病は、マールブルグウイルスに感染することによって発症する、ウイルス性出血熱です。マールブルグ病発見時の症例は、サルからヒトへの感染が報告されています。しかし、その後は明らかなサルからの感染事例は報告されておらず、未だ自然界からヒトへの感染経路は明らかになっておりません。一方、ヒトからヒトへの感染経路としては、血液、体液、排泄物などが媒介物となることが知られており、マールブルグ病患者の体液や患者の体液などに汚染された物質(注射針など)に触れることでも感染が成立します。性行為などの濃厚な接触で感染が拡大した事例が数多く報告されています。マールブルグ病から快復した男性患者においても、快復から最長7週間後までの間に、精液を介してパートナーに感染した事例も報告されており、性行為による感染拡大に警戒が必要です。また、妊娠女性の胎盤、胎児、羊水からウイルスが検出されたり、授乳中の女性の母乳からウイルスが検出されたことが報告されています。

症状

マールブルグウイルスの潜伏期間は3日から10日間といわれており、潜伏期間を経て、突発的な発熱、激しい頭痛や筋肉痛、背部痛などの症状が出現します。発症後数日で症状は急激に増悪し、強い筋肉痛、水様性下痢、腹痛、嘔吐も加わり、ショック症状や多臓器不全の病状を呈するようになります。更に病状が進行すると全身から出血傾向をみとめるようになり、嘔吐物や便に血が混ざるだけではなく、鼻、歯茎、性器などからも出血します。加えて、意識障害や認知障害など、脳や中枢神経系の異常も出現します。致死率はおおよそ30%で、発症から数日で死に至ることもある非常に恐ろしい疾患です。急性期の症状から回復した症例であっても、男性の場合、長期的に精巣炎を起こすこともあり、継続した治療や長期的な経過観察が重要です。

検査・診断

マールブルグ病は一類感染症に定められており、第一種感染症指定医療機関での検査や治療が必要です。診断には患者の血液や咽頭拭い液、尿などが用いられ、ELISA法による病原体の特異抗原の検出、PCR法による病原体の遺伝子の検出などの検査が行われます。直接的な検査や治療だけではなく、検査検体の取り扱いなどにも十分な注意が必要となるため、専門的な知識や経験、設備を備える医療機関での対応が望ましいです。

治療

マールブルグ病に対する有効的な治療法は存在しません。症状に応じた対症療法を行いながら回復を期待するしかありません。急激な症状悪化やショック、昏睡等にも対応できる体制を構築しておく必要があります。患者自身、体液や血液などの取り扱いには細心の注意が必要となるため、十分な経験を持つ専門スタッフが対応することが求められます。

予防/治療後の注意

マールブルグウイルスに有効なワクチンは存在せず、マールブルグ病を予防できる効果的な方法はありません。一般的な予防策として、感染源となり得るコウモリの住む洞窟などには立ち入らないこと、コウモリの肉を食べないこと、動物肉全般を十分に加熱して食べることなどが挙げられています。

こちらの記事の監修医師

医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力

山口 潔

【経歴】
平成11年 浜松医科大学医学部卒業 東京大学医学部附属病院内科研修医
平成12年 自治医科大学附属大宮医療センター 神経内科・総合診療科
平成15年 東京大学医学部附属病院老年病科(もの忘れ外来)
平成19年 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
平成20年 東京大学医学部附属病院地域医療連携部助教 在宅支援外来、緩和ケアチーム所属
平成24年 東京大学医学部附属病院老年病科特任助教 早期・探索臨床試験拠点整備事業
平成25年 ふくろうクリニック等々力院長就任

東京大学医学部附属病院老年病科非常勤講師
日本認知症学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医・指導医
日本老年医学会老年病専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
日本緩和医療学会指導者研修会修了

治療に適した診療科目

内科 感染症内科

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