最終更新日:2021年8月31日
「怒り」や「妬み」、ネガティブな感情を大切にするべき理由
こちらの記事の監修医師
末光 智子
感情表現の仕方ひとつで、人間関係が悪化してしまったり、言いたくないことを言ってしまって自己嫌悪に陥ったり。そんな経験が、誰にでもあるのではないでしょうか。自分のことを好きでいるためにも、周囲の人たちといいコミュニケーションをとるためにも、自分の感情と上手に付き合うことはとても大切です。
目次
人間は「感情」の生き物
「感情をコントロールできるようになりたい」こう思う人は多いことでしょう。感情表現の仕方ひとつで、大切な人間関係にトラブルが起こってしまったり、言いたくないことを言ってしまって自己嫌悪に陥ったり。そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
自分のことを好きでいるためにも、周囲の人たちといいコミュニケーションをとるためにも、自分の感情と上手に付き合うことはとても大切です。
では、「感情コントロール」のためにはどうすれば良いでしょう?
感情がコントロールできるようになるというと、イライラしたり落ち込んだりすることがなくなり、いつも穏やかで笑顔でいられるようになる、そんなことをイメージする方が多いです。ですが、私たちは人間ですので、日々いろんな感情が湧き起こります。
感情には「良い」「悪い」の区別はない
まず知って頂きたいのは、どんな感情も大切なものである、ということです。
「楽しい」「うれしい」といった感情は「いい感情」、「怒り」「イライラ」「悲しみ」「妬み」といった感情は「悪い感情」と思いがちです。そして、「悪い感情」を見ないふりをしたり、抑えたりする傾向があります。
しかし本来、感情には「良い」「悪い」の区別はありません。善悪で評価しているのは、あくまであなた自身の判断であり、本来は「快」「不快」があるだけです。そして、「不快」と感じる感情は、自分を守ろうとして湧き起こってくるもの。とても大切な感情なのです。
自分に起こる感情を「良い」「悪い」で評価していくと、イライラや落ち込みのたびに「あぁ、またイライラしてしまった」と、その感情を抱いた自分自身を評価することになります。これが続くと、自分のことが嫌になり、自己肯定感は下がる一方です。
目指すのは「コントロール」ではなく「上手く付き合う」
この悪循環から脱するためには「不快ではあっても、悪い感情なわけではない」「これも自分の大切な感情のひとつ」。こんな風に何度も自分に言ってあげることが必要です。これができれば、自分を責めることが減ってきます。これだけでもだいぶココロが楽になってきます。
「感情コントロール」で大切なことは、ネガティブと思われがちな「イライラ」「落ち込み」「不安」といった感情が起こらないようにすることではなく、それらの感情があっても「振り回されなくなること」、イライラや落ち込みの感情を感じても、「こうしたい」と思える行動を選択できる自分になることです。
その意味では、「感情をコントロールする」よりも「自分の感情とうまく付き合う」というイメージの方が適切です。なぜなら、「コントロール」しようとすると、自分がイヤだと思う感情を、「抑えよう」としがちです。それは自分を大切にすることとは逆になってしまいます。
どうしても冷静になれない場合の対処法
イライラなどの感情があまりに強いと「この感情は悪いわけではない」と思えないこともあるでしょう。そんな場合には、まず感じている感情を、自分にも周囲にも安心で安全な方法で、そのまま出すことをおススメします。
感情を無理に抑えようとするのではなく、イライラの気持ちに任せてクッションをぽかぽか叩く、車の中で一人で泣いたり、大声で叫んだりする、紙にありったけの思いを書き殴る(人に見せられないような罵詈雑言であったとしても!)などの形で、気が済むまで出してあげるということです。
感情を抑えこむのは危険です
感情は形には見えませんが、ちゃんと処理をしてあげないと、心の中に溜まっていきます。心に溜め込むことが習慣化してしまうと、心が重く苦しくなってしまいます。
そして、何より怖いことは、心に溜め込んだそんな思いに自分が気づかないまま、いつの間にか生きづらくなったり、自分のことが嫌いになったり、していくことです。
また、自分にとって不快な感情だけを抑えようとしても、うまくいきません。その代償として、喜びや楽しみといった、心地よい感情も抑えられ、自分は何が楽しくて、どんなことが望みなのか、その心の声も聞こえなくなっていくのです。
「本当に感じていること」を感じとる
毎日がなんとなく面白くない。自分が本当は何がしたいかわからない。そんな思いを抱えている方は、今一度、自分の感情を抑えていないか、確認してみましょう。
生き生きした感情や意欲を取り戻すためには、自分のどんな感情も大切にすること、自分が「本当に」感じていることを、しっかり感じてみる、ということが必要です。
私自身、元々は怒りを抑え込むタイプでした。自分が感じることより、周囲との調和を保つことを重要視し、他人の気持ちや都合を優先しがちでした。そして、私の「本当の気持ち」を無視し続けた結果、私は気がつくと生きづらくなり、抑うつ状態になりました。
心の病は、自分「本当の気持ち」を無視することから、どんどん深くなっていきます。当時の私は、「人に怒りを感じる自分 = ダメな自分」と、「感情」と「自分自身」をひとまとめに捉え、こんな自分はダメ、と無意識に評価していました。しかし、怒りや悲しさ、恨みなど、いわゆるブラックな感情を感じたからといって、あなた自身の価値とは一切関係ありません。
あなたの「感情」と、あなた自身の人格は、イコールではない、と理解しておくことが大切です。そして、あなたのどんな感情も大切な感情として、まずは受け入れること。それが自分を大切にすることにつながっていきます。
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こちらの記事の監修医師
末光 智子
内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)
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