最終更新日:2021年8月31日
あなたはきっと自分の想像以上に「選ぶ」ことができる
こちらの記事の監修医師
末光 智子
悩みは人生につきもの。そのため、「悩みをなくさないと幸せになれない」と思っていると、いつまでも幸せになることができません。悩みをどう受けとめていくか?その姿勢ひとつで、人生の糧にもなれば、不幸の原因にもなります。それは、心や体の健康にもダイレクトに影響します。
「こうするしかない」と思ってしまう私たち
悩んでいるとき、たいてい自分には「こうするしかない」「選ぶことができない」と思いがちです。今の環境、仕事、人間関係、生き方。ですが、いつでも私たちは「選ぶ」ことができる、ということを心に留めておいてほしいと思います。
私自身、20代後半?30代後半にかけて、いつも悩んでいた頃は、「選べない」と思っていました。
医者という職業を選んだのだから、休みがないのは当たり前。夜中に呼び出しがあるのも当たり前。そんな働き方が、当時の私にとっては「当たり前」で、「医師としてそうすべき」と考えていました。それ以外の働き方は「選べない」、医者であることから離れることもできない、と思っていました。
ですが、「選べない」「できない」と制限をつくっていたのは、ほかでもない私自身でした。
私は、地域医療に従事する医師を育てる、自治医科大学という大学を卒業しています。その大学では、卒業後、約9年間は出身都道府県に戻り、地域医療に従事する、という契約があります。地元愛媛でその義務年限を無事終えた後、私は一度仕事を完全に離れる、という、昔の自分には「あり得ない」選択をしました。9年間の義務年限中に、心身の不調がピークになり、そこから幸いにも回復していくことを経験する中で、これからの人生を自分がどうしていきたいか、一度いろんな義務から離れて考えてみたくなったからです。
しかし、以前の私は「仕事を離れる」という選択肢を考えたことすらなく、「医者を離れるなんて、他の先生方にどう思われるだろう?」「二度と医者として戻れないかもしれない。」そんな不安や恐れもありました。それでも、その選択をできたのは「自分を大切にできなかった私」から、「自分の思いを大切にする私」に変わってきていたからです。自分の思いに応えてあげられるのは私しかいない、そのことに気づいたからです。
自分のために選択できるのは自分だけ
大袈裟かもしれませんが、清水の舞台から飛び降りるくらいの思いで仕事を離れましたが、自分が恐れていたほどには、何も変わりませんでした。受け入れて下さる職場もたくさんありました。いろんな働き方・生き方の選択肢が世界にはたくさんあること、医療以外の世界の広さを知りました。そして、それらを自分が「やってもいい」「選択してもいいのだ」ということも。
医者の仕事を続けながら、仕事以外の楽しみや世界の広さを知っている方はたくさんいます。「地域医療の医者」だったからできなかったわけではなく、私の中の「自分にはできない」という思い込みや制限が世界を狭くし、自分自身を苦しめていました。
医者であれば、フル勤務で当直もこなしながら、休日出勤も、夜中の呼び出しも当たり前の生活しかない、と思っていましたが、現在は、非常勤で仕事をし、呼び出しや当直がない生活を選ぶことができました。
それを快く思わない方もいらっしゃるでしょう。けれど、今の私には医者の仕事とともに、大切にしたい家族もあり、学びたいことやお伝えしたいことがあります。自分が大切にしたいことや大切にしたい人を、「本当に」大切にできる生活を送る。今の私にとって、そのことが何より大事です。そして、その自分の思いを拾い上げ、そのために選んであげられるのは、自分しかいない、ということにも気づきました。
広い世界を、信頼しよう
私自身がこのような経験をしてから、いろいろな方とお話していると、かつての私のように、自分には「これ以外の選択肢なんてない」と思っている方は、案外たくさんいらっしゃるように感じています。
「この職場で働くしかない」「ママだから、こうしなければならない」そんな風に「これしかない」と考えて、閉塞感を感じ、どうしようもないと諦めたり、苦しくなったりしている人もいるのではないでしょうか。
世界はあなたが思っている以上に広いものです。生きていける場所、働き方、生き方は、本当にたくさんの選択肢があって、あなたにもそれを選択することができる、ということをどうか知っていて下さい。
もちろん、何かを「選ぶこと」、特に自分が今まで考えたことのない選択肢を選ぶこと、は、ときにとても勇気が要ります。「どうなってしまうのだろう?」「人はなんて思うだろう?」「失敗したらどうしよう?」、といった恐れや不安な気持ちも湧いてくるでしょう。「選んでしまったら、もう元にも戻れない」と切羽詰まった思いに駆られるかもしれません。
世界を信頼しましょう。
私たちは、いつでも、選択し直すことができる
たとえ、選んだ選択肢が最終的に「違っていた」としても、それは決して、致命傷にはなりません。また元に戻ることもできるし、また別の選択肢を選べばいいだけです。その選択肢で、この先の人生がすべて決まってしまう、ということはありません。
いつでも、私たちは選択し直すこともできます。その自由と、可能性の広さを信頼して下さい。もし選んだことが「違った」としても、自分で選んで動いた、という経験は、絶対にあなたにプラスになります。
やってみたからこそ「違っていた」ことにも気付けます。やってみなければ、それがあなたに「違う」かどうかすらわからないまま、いつまでも心に引っかかってしまうでしょう。人は、やってみた後悔より、やらないでいる後悔の方がずっと大きいものです。
あなたには、まだ選んでいない選択肢がたくさんある、ということを忘れないで下さいね。

この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮装待合室型のオンライン診療システムを提供しています。上記のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。
全国のクリニックから検索したいあなたへ。
クリニックを探すクリニック検索
病気・医療情報検索
キーワード検索キーワード検索
こちらの記事の監修医師
末光 智子
内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)
仮想待合室型オンライン診療対応の医療機関募集中
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮想待合室型のオンライン診療システムを提供しています。以下のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。




