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最終更新日:2021年8月31日

私たちは「セルフイメージ以上の自分」にはなれない

こちらの記事の監修医師

末光 智子

私たちは「セルフイメージ以上の自分」にはなれない 

(画像=Niels/stock.adobe.com)

私たちは、生まれたときからのさまざまな体験、周囲からの「あなたって〇〇ね」といった言葉の積み重ねなどで、セルフイメージを作り上げています。セルフイメージはとても重要です。なぜなら、私たちのあらゆる行動や感情の根っこには、このセルフイメージが関わっているからです。

目次

  1. 「あなたが考えるあなた」はどんな人?
  2. セルフイメージが毎日の行動を決めている
  3. セルフイメージは書き換えることができる
    1. 私たちは「セルフイメージ以上の自分」にはなれない

「あなたが考えるあなた」はどんな人?

今回は、心の状態にも、体の状態にもダイレクトに影響する「セルフイメージ」についてお伝えします。

セルフイメージ、という言葉を聞いたことがありますか? セルフイメージとは、自分自身に対して「私はこんな人」と、自分が抱いているイメージのことです。例えば、

  • 私って、いつもドジばかり
  • 私って、ついてない
  • 私、いつも損な役回り
  • 私、朝が苦手なんだ
  • 私って、料理が得意
  • 私は片付け上手
  • 私ってピンチには案外強いのよね

これらすべて、あなたが抱いているセルフイメージです。「セルフイメージ」について聞いたことがなかった、という方でも、具体的に聞くと、いくつも頭に浮かぶと思います。

セルフイメージが毎日の行動を決めている

私たちは、生まれたときからのさまざまな体験、周囲からの「あなたって〇〇ね」といった言葉の積み重ねなどで、セルフイメージを作り上げています。

このセルフイメージは、あなたの毎日、そして人生を決めている、と言っていいくらい、とても重要です。なぜなら、私たちのあらゆる行動や感情の根っこには、このセルフイメージが関わっているからです。

たとえば、「私は朝が苦手」というセルフイメージを持っている場合。朝寝坊をすると、「やっぱり私、朝は苦手」と思うことでしょう。この「やっぱり」という言葉は、自分がもともと持っているセルフイメージを見つける手がかりになります。

「やっぱり」という言葉は、事前に自分の中で予期していなければ出てきません。つまり、「私は朝が苦手」というセルフイメージがあなたの中にすでにあります。

逆に朝が得意な人が、寝坊したらどうでしょう?「やっぱり、寝坊しちゃった!」とは言いませんね。きっと「あれ、今日はおかしいな?」と思うことでしょう。

そして、「朝が苦手」というセルフイメージの人は、「また明日からも寝坊するかも」「いつも寝坊するなんて、私はダメだな」と、ますます「朝が苦手」というセルフイメージを強化したり、そのことで自信をなくしたりします。

一方、「朝が得意」というセルフイメージを持っている人は、たまたま寝坊しても、「また寝坊したらどうしよう?」と不安になりません。「ま、今日は寝坊したけど、なんか疲れていたんだろうな。明日からは大丈夫。」と、思えるでしょう。

同じ「寝坊する」という出来事でも、セルフイメージが違うと、受けとめ方、その後の感情まで全く違ってくることがわかりますか?

こういったことが、日々のあらゆる場面で起こっています。同じ出来事を前にしても、自分自身が抱いているセルフイメージの違いで、その後の感情や行動はまるで変わってきます。

セルフイメージは書き換えることができる

セルフイメージは、言い換えれば、あなた自身が日々無意識に使っている「自分の取扱説明書」と言えます。「私はこういう人で、こんな時にはこう対応する」私たちは、無意識のうちに、この自分が持っている「自分の取扱説明書」に基づいて物事を考え、対応し、行動しています。

そして、とても大切なポイントは、この自分が抱いている「セルフイメージ」、つまり日々無意識に使っている「自分の取扱説明書」が、本当に今のあなたに適切であるとは限らない、ということです。

私たちは、無意識のうちにセルフイメージを作り上げ、それがあたかも自分の性格、自分そのもの、だと思い込んで日々暮らしています。しかし、今何かうまくいかないことが続いていたり、生きづらかったり、心身の不調が続いたりしている背景には、あなたが当たり前に抱いている「セルフイメージ」が影響しているのかもしれません。

日々使っている「自分の取扱説明書」を、今のあなたが望むあり方に書き換える必要があるかもしれません。私も以前はセルフイメージの影響力や重要さをわかっていませんでした。私自身、自分が生きづらくなるような「自分の取扱説明書」を使い続けていた頃は、自分のことも好きになれず、自信も持てませんでした。

その後、心理学、セルフイメージや、潜在意識の働きなどを学び、セルフイメージが仕事、人間関係、健康面、人生の幸、あらゆる面で重要であることが、自分自身の経験からよく理解できました。

私は過去に持っていたセルフイメージをいくつも手放し、自分が本当に望むセルフイメージを大切にしていった結果、生きやすくなり、心身の健康も取り戻し、自分のこともより愛おしく大切に思えるようになりました。今使っている「自分の取扱説明書」は過去のものとはまるで違います。

私たちは「セルフイメージ以上の自分」にはなれない

あなたが何か生きづらさや自信のなさ、また心身の不調を抱えているなら、あなた自身が持っている「セルフイメージ」を今一度見直してみましょう。そして、本当に望むセルフイメージに変えていくことが、自分が送りたい人生に向かっていくために、とても大切なものです。

なぜなら、私たちは「セルフイメージ以上の自分」にはなれないからです。

「能力やチャンスがないから、なりたい自分になれない」のではありません。どんなに高い能力を持っていたとしても、どんなに周りにチャンスが山のように転がっていたとしても、それを活かせるかどうかはあなたのセルフイメージにかかっています。

心身の不調に関しても同じです。あなたの心やカラダに、どんなに回復力があっっても、あなたがそのことを信じていなければ、あなたのセルフイメージが「どうせ治らない」というイメージになっていたら、せっかく備わっている回復力も十分に発揮できずに終わってしまいます。まずは、自分がどんなセルフイメージを持っているか。確認してみて下さいね。

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こちらの記事の監修医師

末光 智子

内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)

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