最終更新日:2021年6月8日
脳科学でプラス思考に変換。部下へのコーチングでも使える方法とは
こちらの記事の監修医師
金子 晶美

(画像=metamorworks/stock.adobe.com)目標達成を阻む要因に「マイナス思考」があります。これにより、チャレンジする思考が阻まれ、時にはチャレンジできなくなってしまうこともあります。このマイナス思考に、人はどうしてなってしまうのでしょう。失敗体験と記憶、そして脳の働きから、ひもどいていきます。マイナス思考から始める、思考の転換方法を考えていきましょう。
目次
マイナス思考の正体は、刻み込まれた脳への失敗体験
目標達成を達成する際に、壁になるひとつが「マイナス思考」です。マイナス思考に引っ張られて「自分には無理だ」「できない」と思って諦めてしまう。誰もが一度は経験していると思います。
失敗の記憶が残ってしまうのは、特に昭和特有の「反省」が原因の1つです。失敗したこと、間違ったことにクローズアップして、何度も怒られ、謝ってきた記憶があるのではないでしょうか? これは、実はマイナスのメンタルトレーニング以外のなにものでもありません。
脳はアウトプットとインプットを繰り返して、記憶を強化していく仕組みがあります。失敗ばかり繰り返して思い出していけば、失敗体験を強化して脳に刻み付けるので、当然自信を無くしていきます。
失敗体験を、どうやって成長に変えるのか
しかし、失敗をしたことは事実ですから、改善する必要はあります。
失敗したことに対しては改善のみクローズアップする。終わったことをいつまでも責めても無意味です。なぜ失敗したのかを分析し、その改善策を考える。その失敗を成長につなげることが大切です。
特に、指導者やリーダーの方は、指導の際、本人のモチベーションを上げ、成長させるためにも。この方法をお薦めします。
私も個人・会社さまにトレーニングに入らせて頂くときは、この方法を徹底させていただきます。失敗ひとつにしても、正しい対処をしないと、ますますマイナスの出来事として記憶してしまいますので、注意が必要です。
チャレンジを阻む「マイナス思考」の正体は
日常生活はもとより、目標達成の壁にもなる「マイナス思考」ですが、このマイナス思考の正体は右脳の膨大な記憶量とその中にあるマイナスデータです。
脳は三層構造でできており、一番大外にあるのが知性脳と呼ばれる「大脳新皮質」です。右脳と左脳に分かれ脳梁で繋がれています。
左脳と右脳の記憶方法の違いを名刺交換で例えると、交換した時は、名刺の“名前”とご本人の“顔”を見て記憶します。
プレゼン会場などで、大勢の方と名刺交換したあと、休憩や帰りの駅で「あの人は名刺交換した人だ……」と思い出しますが、名前がすぐに出でこない……。そんな経験ありませんか?
名刺交換は、名前を左脳が、顔を右脳が記憶しています。特徴のある方なら、すぐに記憶しますよね。これが右脳の記憶方法です。
右脳の驚異の記憶力とその秘密
200桁の数字を5分で暗記できますか?
ただ数を覚える……というのは、難しいですよね。「この数字覚えて」と言うだけで、身構える方もいるのではないでしょうか?数字的なことは左脳の管轄ですが、左脳の記憶量には限界があります。
「メモリースポーツ」という記憶力競技と呼ばれるものがあります。1分で30人の名前を覚える、ランダムに並んだ52枚のトランプをすべて引いた順番に覚える、というものです。トップクラスになると、5分で200桁の数字を覚えられるそうです。どうやって覚えるのかというと、見たものをイメージに変換して瞬時に覚えるのです。このイメージを担うのが右脳です。右脳は瞬時にイメージを大量に記憶できます。
脳は「イメージと感情」をセットで記憶する
例えば、過去のとてもショックだったことや、嫌なことを思い出すと、その時の「悔しい」「悲しい」という感情が、楽しい思い出は、そのときの「ワクワク」した気持ちが一緒に思い出します。
過去のこと、終わったことなのに、思い出すとその時の感情がイメージと一緒によみがえる。これは、イメージと感情を一緒に記憶している証拠です。そのときの感情の衝撃度合いによっては、一瞬で深く記憶に残してしまいます。
失敗・嫌なことが多く記憶に残っているのは危機管理のため
記憶の中でも、「楽しい」ことより「失敗したこと」の方が、記憶に残っていませんか?
なぜ、失敗したこと、嫌なことが記憶に残りやすいかというと、脳が危機管理をしているからです。同じような出来事を避けるために、脳に記憶していきます。危機意識の高い人ほど、失敗したことを深く記憶してしまいます。危機の回避を最優先しますから、残念なことに、脳は「褒めてもらった」「楽しかった」ことよりも、「辛い」「痛い」「悲しい」などマイナスの事柄を、より記憶してしまいます。
危機管理のために記憶されているマイナスデータ、これが、チャレンジを阻む「マイナス思考」の正体です。
マイナス思考を脳の動きからイメージしてまとめてみます。チャレンジできる人、できない人の思考のプロセスを確認しましょう。
▽チャレンジできる人の脳
右脳が成功をイメージする→左脳が達成する方法を考える→チャレンジする
▽チャレンジできない人の脳
右脳が失敗をイメージする→左脳ができない理由、失敗する理由を考える→諦める
まとめ:右脳に蓄積される失敗のイメージは、書き換えていけばよい
右脳にマイナスのイメージがない代表は「赤ちゃん」です。マイナスのデータがないので、「歩ける」と信じています。だから、何があっても歩こうとします。転んでばかりで、練習が嫌になって歩くのを諦めた赤ちゃんを見たことがありません。「できる」と思えると、何があっても挑戦し、結果、歩けるようになります。
チャレンジする勇気が出ないのは、あなたの過去の失敗に問題があるのではなく、失敗をそのままにしたり、日々のマイナスな出来事を無意識に取り入れて蓄積してできた右脳のマイナスデータが原因です。
データですから、書き換えていけばよいのです。
また「マイナス思考は良くないこと」と思いがちですが、目標達成する過程での危機管理には必要なのです。
失敗は改善策のみ意識を向ける。そして目標達成に対して、プラスのイメージ、言葉、態度を繰り返し、右脳をプラスのデータに書き換えて行きましょう。
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こちらの記事の監修医師
金子 晶美
ポジティブライフ研究所代表、「最強ブレインメンタルプログラム」主宰。ブレインメンタルコーチ、ビジネスコーチ、ポジティブライフコーチ、JADA協会 スーパーブレイントレーニング1級コーチ。
30年間のビジネスパーソンのとしてマネジメント、人財育成の経験。9年間で約3万件の相談実績。「脳の仕組みを知らないという理由で夢を諦める人をゼロにする」をモットーに、セミナーやコンサルティングを中心に活動。「的確なアドバイス」に定評。
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