最終更新日:2021年11月9日
今まで頑張ってきた苦労が水の泡じゃない
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
「受験を諦めたい」と子どもから言われたら?
「頑張ってきた苦労が水の泡だ」は禁句
「受験を諦めたい」と子どもから言われたら、親はどのように対処すべきでしょうか。受験勉強に疲れ切った様子の子どもに「なぜ今さら泣きごとをいっている? 今まで頑張ってきた苦労が水の泡だ」などと発破をかけるのは少し控えてください。
高校の3年間かそれ以上に医学部受験に向け頑張ってきたお子さんも多いでしょう。体力的・精神的疲労がピークなのかもしれませんが、ここで諦めると今まで重ねてきた労力や多くの時間はすべて無駄になってしまいます。
できれば合格まで頑張ってほしいという親の気持ちはあっても、疲れ切った受験生が再び気力を取り戻す方法はあるのでしょうか。
◆受験生のやる気を取り戻すさせるには?
●医師を目指すと決めたときの「ワクワク感」を思い出させる
やる気回復のために効果的な方法のひとつは、初心を思い出すことです。親子で一緒に面接試験の練習をすることをおすすめします。人それぞれに医師を目指す理由はあると思いますが、面接試験で受験生が説明する際は、以下の理由が多いです。
「家族のなかに医療従事者がいて、患者のために働く姿を見て、自分も同じ道を歩みたいと思った」
「家族や友人が重篤な病気により闘病生活を送っているため、自分が医師となって助けたいと思った」
「『国境なき医師団』が、世界各国で活躍する姿を見て、医師という仕事に憧れを抱いた」
「医療ドキュメントや医療ドラマをテレビ見て、高い医療技術を持つ医師や、へき地医療の存在を知り、興味を持った」
模擬面接は初心に返る非常に良い機会です。最初に医師を志すことを決めたときの気持ちがよみがえり、「過去の自分を失望させないように頑張ろう」という気概が湧いてきます。また、面接試験の練習は、受験勉強の一環でもあります。「医学部入学へ向け意味のあることをしている、受験の準備を進められている」といった前向きな気持ちにもなれます。
●いったんリセットして、気分転換するのも手
面接試験の練習もできないくらいに落ち込んでいるのであれば、親御さんから「もう勉強はやめなさい。受験しなくていいよ」と伝えてください。もちろん、これは一時的なものですが、「受験からいったん気持ちを遠ざける」ことが大切です。
一度、受験生の呪縛から自由になると、のびやかになり解放感に包まれます。勉強をやめて余裕ができるので、スポーツやゲームなど、今までできなかったことをやるのも気晴らしになるので、たくさん遊ばせてあげてください。
しかし、毎日好き放題に過ごす日々を送っていると、不思議なことに受験生本人が「物足りなさ」を感じて我に返ります。「あんなに頑張っていた勉強をなぜやめたのだろう?」
人は、ある程度のストレスを感じていたほうが精神的に安定するといいます。ストレス過剰になるとすべて投げ出したくなりますが、全く消えると逆に不安になってしまいます。
医学部を目指す子どもはとても真面目な性格が多く、これまでと異なる生活環境に変わると、勉強漬けだった頃の状態がいったんリセットされます。しかし、時間が経過すると、遊び三昧の生活が退屈に思えてきます。
これまで多くの受験生を合格に導くことができた経験から、少しの期間を受験勉強以外に費やしても、合格圏内まで学力を伸ばすことは可能であるといえます。
「もう嫌だ」と子どもが伝えてきたときは
挫折により新たに見えてくるものがある
◆「挫折」は成長への一歩
受験生にとって第一志望の医学部入学が人生最大の目標であれば、受験に失敗した経験は「挫折」という心の痛みとなります。そしてその痛みが癒されないと、トラウマとなり心に居座る可能性もあります。親御さんや家族は、しっかりと受験生の心に寄り添い、サポートしてください。
精一杯努力した結果の挫折は無意味にはなりません。チャレンジすることが大切で、恥ずかしいことではありません。挫折は、努力の証でもあります。努力を労いながら、褒めてください。
挫折によって自分の性格がわかることもあります。「入試問題で間違えた問題を見て苦手分野がはっきりわかった」、「社交的だと思っていたが、面接で緊張するほど人見知りな自分に気づいた」などの気づきが得られます。
人間が成長するためにも挫折は必要な経験であり、それを克服する知恵と勇気があれば、さらに器の大きな人間になれます。挫折は「ここで終了」ではなく、未来へ進むための一歩と考えれば、挫折も励みとなります。
◆将来、自分を必要とする医療機関があると信じる
「努力を怠らなければ夢は実現する」といいますが、「努力を継続して、決して諦めないこと」も重要なのです。
医学部の受験生にはさまざまな人がいます。現役高校生だけではなく、10代~20代の浪人生、社会人経験を経た30代以上の人、海外からの受験生も近年増加しています。年齢や国籍に関係なく受験にチャレンジする多くの受験生も、何度も挫折しながら頑張り続けてきたかもしれません。その熱い戦線から離脱することは簡単ですが、一度離脱すると、再び同じ戦線に戻るには、今の数百倍、いや数千倍の努力や精神力が必要になることでしょう。
他のクラスメイトと異なり、友達と遊んだり、部活で活躍するといった青春を十分に楽しめず、勉強ばかりの日々を続けるのは辛いことです。貴重な青春の日々を捧げてまで挑戦する医学部受験は、価値のあることです。挑戦すること自体を褒め続けてください。
この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮装待合室型のオンライン診療システムを提供しています。上記のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。
全国のクリニックから検索したいあなたへ。
クリニックを探すクリニック検索
病気・医療情報検索
キーワード検索キーワード検索
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任
仮想待合室型オンライン診療対応の医療機関募集中
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮想待合室型のオンライン診療システムを提供しています。以下のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。




