最終更新日:2021年11月27日
学校の始業時間がティーンの片頭痛と関連
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
学校の始業時刻を繰り下げると、生徒の片頭痛が軽減される可能性を示す研究結果が発表された。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のAmy Gelfand氏らによる研究で、11月25日付の「Headache: The Journal of Head and Face Pain」に掲載。
米国睡眠医学会(AASM)は、ティーンエージャーに対し、8~10時間の睡眠時間を推奨し、米国小児科学会(AAP)は、中学校・高校の始業を8時半以降開始とするよう推奨している。しかし、米疾病対策センター(CDC)によると、この推奨に従い始業時間を8時半以降としている公立中学校・高校の割合はわずか約18%である。
Gelfand氏らは今回、ソーシャルメディアにより募集した片頭痛持ちの高校生1,012人にオンライン調査を実施。参加者の約半数(509人)が通う学校の始業時間は午前8時半よりも早く、それ以外(503人)の始業時間は8時半よりも遅かった。
1カ月間に頭痛を経験した平均日数は、始業時刻8時半前の生徒で平均7.7日、8時半以降の生徒では平均4.8日であった。睡眠不足、朝食抜き、性別、宿題の量、片頭痛治療薬服薬による影響を調整し解析した結果、前者で平均7.1日、後者で平均5.8日に差が縮まったが、群間差(1.3日)は有意であった。
結果から、著者らは「始業時刻繰り下げによる片頭痛軽減の効果は、これまでの臨床試験で示された片頭痛予防の治療薬の効果と同程度だった」と指摘し、「得られた知見が今後の研究でも確認されると、学校の始業時刻繰り下げが生徒の片頭痛発症による欠席日数を減らすための、社会的に変更可能なレベルでの介入につながるのでは」との見解を示した。
また、片頭痛は青少年の8~12%が経験しており、片頭痛と睡眠の関連性はエビデンスがあり、適切な睡眠時間や、規則正しい睡眠習慣を身に付けると片頭痛の発生を低減できる可能性があるとした。
「新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、通学のあり方が大きく変化し、これまでの授業方法についての見直しを必要とするなかで、始業時刻も変更を考慮する可能性がある」と述べた。
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こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
鈴木 幹啓(すずき・みきひろ)
【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任
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