最終更新日:2021年2月15日
タッチスクリーンは幼児の集中力の発達に悪影響?
こちらの記事の監修医師
KARADAs編集部
スマートフォンやタブレットなどのタッチスクリーンは、幼児の集中力の発達に影響を及ぼす可能性があるかもしれない。英ロンドン大学バークベック校脳・認知発達研究センターのTim Smith氏らの研究結果が「Scientific Reports」2021年1月26日付に掲載された。発表によると、スクリーンタイムが長い幼児は、スクリーンタイムが短い幼児やタッチスクリーンを全く使わない幼児に比べ、注意散漫である可能性が示された。
乳幼児がタッチスクリーンを使用する機会は近年急増している。著者らは、「生後数年間は、自ら集中力をコントロールし、気が散るものを無視することを学習する重要な期間だ。この集中力を高める能力は、後の学業成績にも大きく影響する」と述べた。集中力を養う大切な期間に、タッチスクリーンの使用による悪影響の懸念は高まっているが、これを裏付けるエビデンスは報告されてこなかった。
そこで著者らは、タッチスクリーンの使用と集中力との関連を調査するため、2015年10月~2016年3月にかけ、スクリーンタイムが異なる生後12カ月の乳児を対象として、2.5年にわたり追跡試験を行った。対象者には、生後12、18カ月時、3.5歳時に、コンピューターを使用した課題により、集中力を評価した。課題は、スクリーン上のさまざまな場所に現れたオブジェクトに注目する速さと、スクリーン上の気の散るオブジェクトをどの程度無視できるかを測定するものであった。タッチスクリーンの使用頻度は、12カ月時では1日10分以上、18カ月時と3.5歳時では1日15分以上の使用を「タッチスクリーンをよく使用する」と定義した。解析には、試験開始時から追跡期間の間、タッチスクリーンの使用頻度が変わらなかった幼児40人(よく使う幼児26人、あまり使わない幼児14人)が組み入れられた。
解析の結果、タッチスクリーンをよく使う幼児では、あまり使わない幼児に比べて、スクリーン上に現れたオブジェクトに注目するまでが速く、また、気の散るオブジェクトを無視できないことが明らかになった。
結果からは、タッチスクリーンの使用頻度が高いと集中力が途切れやすいことがわかったが、筆頭著者のAna Maria Portugal氏は、「タッチスクリーンの使用により集中力の違いが起こったとは現段階で結論づけられない」とした。気が散りやすい幼児は、単にスクリーン上に現れるオブジェクトへの興味が強い可能性を指摘した。
一方、共著者のRachael Bedford氏は、今後の研究課題について「スクリーン上の気が散るオブジェクトへの注目度が高いことと、現実世界での集中力との関連性」だと述べた。「具体的には、同時に複数のタスク管理が必要な、より複雑な環境に適応を示すのか、あるいは集中力が必要な課題を行うことが困難か、いずれなのかを明らかにしたい」と付け加えた。

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