最終更新日:2021年8月24日
ヘルペスの原因を解説!ヘルペスの種類と症状は?検査と診断の流れや感染・発症の予防法もあわせてご紹介
こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博

ヘルペスは皮膚状に小さな水疱ができ、炎症を起こす病気です。
大人から子どもまで感染のリスクがあり、人にうつしてしまう危険性もあります。
今回はヘルペスの原因や症状をしっかり把握して、ヘルペスの感染予防に役立てましょう。
ヘルペスの原因

ヘルペスに感染する原因は2種類考えられます。
ヘルペスの原因と感染経路について、正しく把握しましょう。
単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染が原因
ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。
単純ヘルペスウイルスには1型と2型があり、型によって感染しやすい部位が異なるのが特徴です。
1型は主に唇の周りや角膜など、顔や上半身にヘルペスを引き起こします。1型は感染する確率が高いため、比較的身近な病気といえるでしょう。
口唇ヘルペス・ヘルペス性角膜炎などが1型から発症する代表的なヘルペスです。
2型は性器や臀部などの下半身にヘルペスを引き起こします。1型に比べると感染率が低い代わりに、1度感染すると再発率が高いのが特徴です。
2型が引き起こすヘルペスには、性器ヘルペス・ヘルペス性髄膜炎・臀部ヘルペスなどがあります。
感染経路
単純ヘルペスウイルスは感染力が強いウイルスです。
主な感染経路は発症部位に直接接触したり、ヘルペスウイルスがついた物に触れたりすることがきっかけで発症します。
1度ヘルペスに感染すると、ウイルスが体内の神経節と呼ばれる部分に潜み、体内の免疫力が低下した時に再発するのも特徴です。
また、単純ヘルペスウイルスは性行為から感染する人もいます。キスや性行為は皮膚粘膜の接触があるため、感染しやすいので注意が必要です。
オーラルセックスをすると口唇ヘルペスが性器ヘルペスを引き起こし、炎症部位が広がることもあるので気をつけましょう。
特に皮膚や粘膜に傷があり、体の抵抗力が低下している時は感染リスクが高まります。
ヘルペスを発症したら、なるべく人に移さないように細心の注意を払いましょう。
ヘルペスの種類と症状

一般的なヘルペスの種類と症状について説明します。
特に口唇ヘルペスと性器ヘルペスについては、症状から区別できるようにしましょう。
口唇ヘルペス
口唇ヘルペスはその名の通り、唇付近に細かい水疱ができるヘルペスです。
主に唇やその周囲に発生しますが鼻や眼の周囲、頬にできることもあります。
発症の原因は単純ヘルペス1型(HSV-1)に感染することです。悪化すると水疱が破裂し炎症を起こすため、膿のようなものが傷口から出たりします。
水疱がなくても、唇の周囲や唇がかゆくなる・チクチクする・ピリピリするといった症状がある場合はヘルペスの可能性を疑いましょう。
通常口唇ヘルペスは水疱が瘡蓋になり、1~2週間で治ります。
しかし単純ヘルペスウイルスは体内に潜伏するため、抵抗力が弱い人は再発を繰り返すのが特徴です。
稀に合併症を引き起こすこともあるため、基礎疾患がある人は注意しましょう。
性器ヘルペス

性器ヘルペスもその名の通り性器周辺に水疱や潰瘍ができ、炎症と痛みを伴うヘルペスです。
ウイルスの種類は「単純ヘルペス2型(HSV-2)」であることが多く、性行為が原因で感染します。
初めての感染では性器の周囲に1~2mm程度の水疱がいくつもできるのが特徴です。3~5日程度で水疱が破れて痛みを伴う潰瘍になります。
初回の場合は前兆となるチクチク感やピリピリ感がないため、発症してから感染に気づく人が殆どです。
症状が出ると強い痛みを伴い、排尿や歩行に影響したり発熱したりします。
通常2~3週間で症状は消失しますが、再発率は6~7割であるため再発させないことが大切です。
1度性器ヘルペスを発症するとウイルスが体内に潜伏しているため、体力や免疫力を落とさないように体調管理を行いましょう。
ヘルペスの発症パターン

ヘルペスには発症パターンが2つ存在します。
以下の項目を参考に、ヘルペスの発症パターンについても確認しておきましょう。
初感染と潜伏感染の再活性化

ヘルペスの発症パターンは初感染と潜伏感染の2通りです。
初感染は子どもがほとんどですが、大人になってから初感染する人は子どもよりも症状が重い傾向があります。
初感染は家族や友人など身近な感染者に接触したり、ウイルスが付着した物に触れたりすることで感染します。
初感染のときはウイルスに対する免疫を持っていないため発熱する人もいますが、無症状の人の方が多いです。
1度感染すると生涯体内にウイルスが潜伏するため、体内に保有されているウイルスが活性化することでも発症します。
体調不良で体内の抵抗力が下がると潜伏感染しているウイルスが活性化し、ヘルペスが再発する人も多いです。
ヘルペスに感染したことがある人はウイルスの再活性化を防ぐために、体調管理に気をつけましょう。
初発と再発
ヘルペスは初発と再発で2つの発症の仕方があります。
初発はヘルペスウイルスに感染したことで抗体を持っていて、初めて症状が出た状態のことです。
初感染だけでは無症状の人もいるため、症状が出て初めて初発と判断されます。
初感染と同時に発症する人もいれば、初感染から時間が経ってから発症する人もいるため、感染=発症ではないことが特徴です。
今までヘルペスを発症したことがない人も、初感染はしている可能性があることを理解しておきましょう。
再発は回帰発症ともいわれ、1度ヘルペスを発症したことがある人が再度ヘルペスを発症することです。
再発の場合はヘルペスウイルスに対してすでに免疫ができている状態のため、症状が出ても軽症となります。
口唇ヘルペスになったら

口唇ヘルペスは一般的に感染する可能性が非常に高い病気です。普段から気をつけていても再発してしまうこともあります。
・口周りのピリピリ感やチクチク感
・口周り、目の角膜などに水疱ができる
・水疱が出来た場所に痛みや痒みを感じる
上記のような症状がでたら速やかに医師の診断を受けましょう。
ヘルペスウイルスは接触感染をきっかけに広がります。
ヘルペスが発症したら、家族や職場の人との接触や物の共有を避けましょう。
発症した水疱は潰さずに、酷くならないうちに治療を受けることが大切です。
ヘルペスの前兆に気づいたらバランスのいい食事を取り、体調をしっかり整えることが予防に繋がります。
性器ヘルペスの検査

性器ヘルペスは口唇ヘルペスに比べると感染確率は低いですが、再発回数が高い厄介な病気です。
発症部位も自分で確認しづらい場所のため、自覚症状が無く発症している人もいます。
以下の項目を参考に、性器ヘルペスの検査についても確認しておきましょう。
既に症状が見られる場合
性器ヘルペスの症状がある場合は、問診だけでなく視診で水疱の状態や患部の観察を行います。
性器ヘルペスかどうかを確実に診断するために、分泌液を採取してウイルス抗原を調べる検査が必要です。
症状がある場合は感染を広げないためにも患部を刺激しないように心掛けて、投薬などの治療を優先しましょう。
症状はないが不安な場合

性器ヘルペスは症状がない場合もあるため、注意が必要です。
性器ヘルペスに関しては無意識に人へ移さないよう定期的な検査をお勧めします。
性器ヘルペスへの感染を確認するためには、問診と視診以外に採血による抗体検査が必要です。
感染が疑われるときから24時間以上経過していれば検査することは可能ですので、早めの受診を心がけましょう。
ヘルペスの治療

ヘルペスは症状が出ても数週間で治る人もいますが、きちんと病院で治療することが大切です。
一般的なヘルペスの治療は抗ウイルス薬の内服または点滴投与ですが、場合によって痛み止めや外用薬を使用します。
治療を開始する理想のタイミングは水疱が出ていないときで、患部に痒みなどの前兆があるときです。
水疱が既にある場合は、水や石鹸で優しく洗って患部を清潔に保ちましょう。
免疫力を高めるために栄養をバランスよくとり、休息することも大切です。
ヘルペスの治療で抗ウイルス薬を使用しても、体内に潜伏しているウイルスに対しては効果が期待できません。
体内のヘルペスウイルスと上手く付き合っていくためにも、自身の健康管理を怠らないようにしましょう。
ヘルペスの予防

ヘルペスウイルスはいつの間にか感染していることが多いです。
1度でも感染すると体内に潜伏し続け、抗ウイルス薬でも体内のヘルペスウイルスを除去することはできません。
感染したことに気付かない人もいますが、1度ヘルペスウイルスへ感染している人は発症の予防方法を知っておくことも大切です。
感染経路を絶つ
ヘルペスの予防として、感染経路を絶つことが1番大切です。
ヘルペスウイルスは発症した水疱の中に含まれているため、水疱を潰してはいけません。
水疱を潰した手で他の部位やタオルなどを触ると、どんどんウイルスが広がってしまいます。
ウイルスが付着した手で目を擦ったりコンタクトレンズを扱ったりすると、角膜ヘルペスを発症することもあるため注意が必要です。
ヘルペスの発症患部を触ったら手をきれいに洗い、ウイルスが広がるのを防ぎましょう。
またヘルペスの発症が疑われるときは、タオルや食器などを他人と共有しないことも大切です。
物を介してヘルペスウイルスを他人に移さないように細心の注意を払いましょう。
基本的な体調管理が再発防止の鍵

ヘルペスの予防で1番大切なことは、基本的な体調管理をすることです。
体力や抵抗力が落ちると、初発・再発しやすくなります。
そのため日ごろから規則正しい生活を送り、食事・休息・ストレス発散を心掛けましょう。
実は強い日差しもヘルペスを誘発する原因の1つといわれています。
直射日光に当たる日は日傘を使用したり、日焼け止めを塗ったりして対策しましょう。
まとめ

ヘルペスは多くの人が発症する可能性のある病気のため、再発させないことが大切です。
日ごろから体調管理をしっかりして、ヘルペス対策を心がけましょう。
また症状が軽症でも放置せず、適切な治療を行うことが重要です。
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こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博
〇病院名 :天下茶屋 あみ皮フ科クリニック
〇医師 :山田貴博
〇アクセス:大阪市西成区岸里1−1−4
〇診療科 :皮膚科
〇経歴:名古屋市立大学医学部卒
卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。
NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。
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