最終更新日:2021年8月24日
外反母趾の症状を解説!外反母趾になる原因や放置すると起きる問題は?外反母趾の対処法や予防法もご紹介
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

足の親指が小指側に寄ってしまうのが外反母趾です。
具体的には足の親指の付け根にあたる部分が「く」のような形に変形してしまいます。
この状態が続くと歩くのが辛くなったり、腰の機能が衰えたりする原因にもなるので注意しましょう。
今回は、外反母趾の主な症状・原因・治療法・予防法などをご紹介します。
外反母趾の主な症状

外反母趾の主な症状は、足の親指の付け根が「く」の字になることです。
これに加えて、変形した箇所に痛みが起こります。外反母趾の詳しい主な症状を見ていきましょう。
足の親指の付け根の関節が「く」の字に変形する
親指の付け根が小指側に寄り、足骨が「く」の字に曲がります。
靴の履き方などによる後天性だけでなく、先天性の遺伝でも掛かる病気です。
傾向としては足指の中で最も親指が長い人が掛かりやすいとされています。
また足の付け根が変形すると関節の痛みだけではなく、腰も辛くなっていってしまうのです。
変形した箇所が痛む
足のトラブルのうちで、外反母趾は関節リウマチの合併症で起こることがあります。
親指の足骨が「くの字」に変形している箇所は、足の関節から付け根にかけて、普通に歩くだけで痛みを生じます。
痛みを避けるためにパンプスやヒール靴を避けてスニーカーを履いても、痛みが解消しないことがしばしです。
また、病名にもある足趾は足の指を示しています。
そもそも足は横・外側・内側と3つのアーチから成っており、しっかりと足趾が使えないことが原因でこの構造が失われてしまうのです。
足の内側のアーチがダメージを受けると外反母趾の原因といわれている偏平足になってしまいます。
さらに足腰の機能が衰えるといったトラブルにも見舞われるでしょう。
男性より女性に多い
足は外反母趾だけに限らず、梅雨の時期なら水虫などのトラブルに見舞われることがあります。
足のトラブルというと男性のイメージを持つ人もいますが、外反母趾は女性の方が多いトラブルといえます。
その原因は、足に負担が掛かるハイヒールやサイズのきつい靴を履くからです。
パンプスだけではなく夏はサンダル、冬のブーツもヒールが高めのものを履く10〜20代の女性に多い病気でもあります。
また女性は男性と比較をしてみると関節が柔らかく、また女性ホルモンの分泌なども外反母趾の原因です。
さらに10〜20代の女性で、足の裏が平べったく感じる偏平足も外反母趾の要因になっているという説があります。
外反母趾を予防するためにも、日頃から足裏の筋肉を使った運動やストレッチをすることがおすすめです。
外反母趾になる原因

外反母趾になる原因は何なのでしょうか。外反母趾になる原因を内的要因と外的要因に分けて見ていきましょう。
内的要因
外反母趾はどちらかというとハイヒールを履く女性に多い病気であることは先に解説しました。
しかし、日頃からハイヒールやサイズのきつい靴を履かない女性でも外反母趾になっている人がいます。
この原因は何なのでしょうか。そもそも外反母趾は、関節が柔らかく筋力が弱いと起こりやすい病気です。
この関節の柔らかさと筋力の弱さも、外反母趾に女性が多い理由といえるでしょう。
また足骨や足趾など足部の形などを含めて、遺伝しやすい病気でもあります。
偏平足というのも外反母趾になる内的要因です。
これらとは別に、年配者の場合は肥満が外反母趾の要因になっているケースもあります。
外的要因

外反母趾の最も多い要因がハイヒールです。
夏はサンダル、冬の季節はブーツも多いでしょう。
中でもヒールの高いサンダルやブーツを履く女性は外反母趾になるリスクが高いのです。
ハイヒールを履くと側副靭帯が緩むことから、内側ではなく外側に指が曲がりやすくなります。
実際に4cmのハイヒールを履くと1.5倍、9cmで3倍ほど足に負担が掛かるのです。
またハイヒールだけに限らず、サイズがきつい靴を履くのも外反母趾につながるので注意しましょう。
ハイヒールとは別に、生活習慣も外反母趾の要因です。
外へ出かけるときに歩かず、乗り物を利用すると必然的に足部の筋肉が弱くなっていきます。
アーチの構造が失われて起こる偏平足を防ぐためにも、なるべくなら歩く習慣を身に付けておきましょう。
外反母趾を放置すると起きる問題

外反母趾が進行すると足の裏にタコができ、その部分から痛みを生じることがあります。
外反母趾になると親指で地面を蹴り返すことができなくなるため、代わりに人差し指や小指で蹴りかえすことになるのです。
しかし人差し指や小指を形成する中足骨頭は、本来地面を蹴るようにはできていません。
中足骨頭に負荷がかかることでタコができてしまうことがあります。
また変形して突出した親指の付け根に靴が当たることで、腫れたり痛みを伴ったりすることもあるのです。
親指の付け根にも神経が通っていますが、外反母趾になると神経が圧迫されます。
そのため親指自体がしびれたり痛くなったりすることも少なくありません。
さらに外反母趾が進行すると、足の変形も進んで親指自体が人差し指や中指の下にまで入り込んでしまうのです。
ここまで進行すると、付け根の関節が脱臼する原因にもなります。
また外反母趾になると足の負荷が爪にかかるので、親指の爪が巻き爪になることも多いです。
このように、外反母趾は進行すると歩きにくくて疲れやすいだけでなく、様々な痛みやしびれを伴います。
外反母趾の治療法

外反母趾の治療法で最も一般的になっているのが装具を使った運動やフットケアです。
症状によっては手術治療などもあります。そこで、この4つに分けて外反母趾の治療法を見ていきます。
装具療法
外反母趾の治療に装具を活用する方法があります。こちらは医師と義肢装具士が連携する治療です。
そもそも足部は体重が掛かったり、歩いたりすることで負担になりやすい部分でもあります。
足趾の構造が失われることで、足の変形や痛み・偏平足などが起こるのです。
装具療法を行う場合、主に機能性に優れた治療用のインソールが使われています。
また中等度など足部の状態によってはインソールの種類を切り替えたり、靴型や短下肢などの装具をつけたりする治療が多いです。
外反母趾の装具で使うインソールは市販もされています。
このインソールは、アーチをサポートする作りとなっているのが特徴です。
ドラッグストアやオンラインで1,000円~2,000円台ほどの価格で販売されています。
医者のアドバイスを受けながら選ぶと良いでしょう。
運動療法
外反母趾の運動療法は他動と自動に分けられます。
この内テーピングやモビライゼーションなどの施術に加えて、体操をセラピストに任せるのが他動の運動です。
自動の運動は人差し指を上手に使い、足裏の横・外側・内側のアーチを整えるために足で「グー」と「パー」をしてみるのも良いでしょう。
この時グーよりパーが開きにくい場合は足の機能が衰えています。
また、医者に任せなくても自分で中足骨にテーピングをする方法もあります。
フットケア

足と靴を含めてフットケアをしている女性専用のサロンも多いです。
外反母趾だけに限らず足の親指に多い巻き爪や、足の冷えやむくみを改善するために、マンツーマンのレッスンを体験することができます。
サロンによっては施術だけではなく、自宅でもできるトレーニングやポイントを提案している場所もあります。
また外反母趾のフットケアには、市販やオンラインで売っている親指用のサポーターやクッション・インソールの活用も有効です。
通勤や買い物など、日常で手軽に使えるのが保存療法で使われているインソール。
日ごろ履いている靴の中敷きにすることで、きれいに歩くことができます。
親指の痛みを緩和するためのグッズは、寝るときに使えるものも出てきました。
手術治療
保存療法のインソールを試してみても症状が改善しない場合は手術が必要になるでしょう。
軟部組織矯正術・基節骨骨切り術・関節固定術・関節形成術などトータルで200種類以上の手術方法があります。
軽い症状や中等度なら局所麻酔で日帰りの手術が可能です。
外反母趾で手術を検討するサイン

外反母趾を治す上で手術は最後の手段といえます。では、手術する基準はどのように考えれば良いのでしょうか。
一般的に装具療法や運動療法を行っても良くならない場合は手術になることが多いです。
また、親指が人差し指や中指の下に入り込んでしまうほどに進行している場合も手術になります。
レントゲン写真を撮った場合、曲がっている外反母趾の角度が40度以上になっている際は手術の選択をすすめられる場合が多いです。
40度を超えると、今はそうでなくとも今後親指が人差し指の下に入り込む可能性が高くなります。
ちなみに若い人は手術しても再発することが多いため、手術はおすすめできません。
外反母趾の手術をすると術後関節が固くなり、ハイヒールを履けなくなる可能性があります。
今後もハイヒールを履きたい人は医師とよく相談してください。
外反母趾の予防法

病気は事前に予防して未然に防ぐのが一番です。そこで、外反母趾を予防する方法を見ていきましょう。
自分に合った靴を履く
女性が履くハイヒールだけではなく、サイズがきつい靴も外反母趾の原因になります。
自分の脚に合ったサイズ・形状の靴を履きましょう。
ちなみに靴は朝ではなく、足のサイズが大きくなる夕方以降に購入するのがおすすめです。
靴のサイズは多くの場合0.5cm刻みで用意されていますが、3つのサイズの靴を履いて店内を歩いてから購入することをおすすめします。
足のかかとがゆるくないかもチェックしましょう。
女性の場合は、おしゃれを意識して先が尖った靴を選びがちです。
このような形状の靴も外反母趾の要因になるので、なるべくなら履いていても靴の中で足の指が動かせる靴を選びましょう。
足の指を動かすエクササイズをする
日ごろから靴や靴下を履いていると、足への刺激が不足して筋力が衰えてきます。
そのためにも必要がないときは靴や靴下を履かず、裸足で過ごすようにしましょう。
だからといって冬の時期も裸足でいると、風邪をひいたりしもやけになったりする可能性もあるので1年中裸足で過ごすのはおすすめできません。
そんな時は、親指や人差し指と足趾を自在に動かすことができる5本指の靴下が良いでしょう。
また、お風呂の時間や寝るときに足趾を動かすエクササイズをしてみてください。
そのやり方は、手ではなく足で「グー」「チョキ」「パー」をします。
このように、日ごろから足の裏や足趾を意識して使うことが外反母趾の予防へとつながります。
外反母趾は早期治療がカギ

外反母趾は、軽度なら装具や運動・フットケアで十分改善可能です。
はじめは親指の付け根が「く」の字になっているだけでも、気が付くと脱臼してしまうことがあります。
外反母趾はただ歩きにくいだけでなく疲れやすくもなるため、運動するのもおっくうになってしまいます。
進行すると足の変形もひどくなっていき、手術をする以外治療する手段がなくなってしまうかもしれません。
早期から治療すればお金もそれほどかからないため、早い内から対処することが大切です。
まとめ

外反母趾は日頃から積極的に足を使うことで予防をすることができます。
きれいに歩くためにも、運動やフットケア・靴にこだわってみると良いでしょう。
普段はハイヒールよりも自分に合った靴を履くことも大切です。
この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮装待合室型のオンライン診療システムを提供しています。上記のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。
全国のクリニックから検索したいあなたへ。
クリニックを探すクリニック検索
病気・医療情報検索
キーワード検索キーワード検索
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓
〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師 :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業
日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー
三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品
【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)
2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。
仮想待合室型オンライン診療対応の医療機関募集中
イシャチョクでは、予約無しでオンライン上の「仮想待合室」に入れば、診療科目毎の医師が順番に診察してくれる、仮想待合室型のオンライン診療システムを提供しています。以下のボタンをクリックして、オンライン診療に対応しているクリニックを検索してみてください。




