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「眠れないだけでは死なない」は医学的に誤り【イシャチョク】

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最終更新日:2021年2月15日

「眠れないだけでは死なない」は医学的に誤り

こちらの記事の監修医師
 
KARADAs編集部

80種類もある「睡眠障害」

「睡眠障害ガイドライン」によると、睡眠障害は「睡眠の異常によってさまざまな社会生活機能の障害が生じる病態の総称」と定義されている。その診断には、2014年の米国睡眠医学会による睡眠障害国際分類(ISCD-3)やDSM-5の不眠障害の診断基準などが用いられた。ISCD-3では睡眠障害が7系統(表)、80種類に細分化されている。

表. ISCD-3による睡眠障害の分類7系統

(文献を基に編集部で作成)

平田氏によれば、睡眠障害の鑑別にあたり、一般的に入眠障害、頻回の覚醒、早朝覚醒が一定の回数で起こり、継続している、あるいは原発性睡眠障害や薬物などの睡眠障害の要因を確認することが重要とされる。また、日本人の5人に1人が不眠であるとの報告もあり、さまざまな診療科で患者からの訴えのみられる、ありふれた症状と指摘した。

海外原発の重大事故やチャレンジャー号爆発は睡眠障害が一因

平田氏によると、かつては不眠を訴える患者に対して医師は眠れないだけでは死なないので、気にしないようにと伝えた場面があったと思われるが、睡眠障害が重大事故につながった例は多くみられるという。例として、米スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故、スリーマイル島やチェルノブイリの原子力発電所事故、高速バスや乗合バスの運転手による居眠り運転事故などが上げられる。

「短い睡眠時間で死亡率上昇」推定される機序は

先で上げた重大事故は、不眠による生命へ危険をおよぼすリスクを示す症例のごく一部であり、日本人を対象とした研究では、短時間睡眠が死亡率上昇リスクと関連する複数例の報告がある。

短時間睡眠は高血圧や糖尿病、脂質異常症発症のリスクとも関連する。短時間睡眠がコルチゾール分泌亢進を介して糖代謝異常を引き起こすほか、交感神経系の亢進により高血圧、血中レプチンの低下とグレリンが上昇し、食欲増進などを誘発する。このように短時間睡眠による生活習慣病の発症や悪化のリスク上昇の可能性があり、疫学研究でのエビデンス集積が進んでいるという。脳卒中でも、不眠症状が続く人は症状のない人と比べ、3年後の脳卒中累積発症リスクは1.54倍有意に上昇したことが報告された(Stroke 2014; 45: 1349-1354)。

平田氏は「眠れないだけでは死なない」は心理学的には正しいかもしれないが、不眠が続くと、糖尿病や高血圧、脂質異常症や肥満のリスクが上昇し、生命予後への影響があることを不眠症の患者に対応する際は理解してほしいと強調した。

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