最終更新日:2021年8月24日
背中におできができる原因を解説!背中にできたおできの正体は?対処法や受診の目安になるポイントもご紹介
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

肌トラブルの悩みは、人々が日常的にかかえる悩みの1つです。肌トラブルは1年を通して起こります。
その要因は様々ですが、外的要因として、季節の変化も大きく関係しているといえるでしょう。
気温が暖かくなると、汗をかくことで蒸れやすくなったり、冷房の使用により肌の乾燥をひき起こしたりします。
また気温が低くなると外気による乾燥や、暖房の使用による乾燥に注意しなければいけません。
肌はとてもデリケートなので、人によっては些細な身体の変化や生活習慣の変化により荒れることもあります。
そのため肌トラブルである皮膚疾患が頻繁に起こる人は、痛みや炎症に悩むことが多く、つらい思いを抱えているでしょう。
今回は肌トラブルの中でも、背中にできるおできについて紹介します。
背中におできができる主な原因

背中は、日常生活において自分自身で目視することが少なく、肌トラブルの発見が遅くなってしまいやすい場所です。
また汗や汚れをきちんと洗い流すことも容易ではないため、トラブルが起きやすい部位の1つでもあります。
背中におできができる主な原因を確認してみましょう。
生活リズムの乱れ

背中におできができる原因の1つに、ホルモンバランスの乱れがあります。
睡眠時間の減少・偏った食生活・日々のストレスなど、生活リズムの乱れはホルモンバランスを崩します。
ホルモンバランスが乱れると、皮脂量が増えたり毛穴が詰まったりしやすくなり、背中におできができる原因となります。
肌の乾燥
肌の乾燥も背中におできができる原因の1つです。
保湿不足や季節による気温の変化、冷暖房の使用などその原因は様々ですが、乾燥は肌の免疫力を低下させます。
肌の免疫力が低下することで、些細な刺激から背中におできができる原因となるのです。
背中にできるおできの正体

背中にできるおできといっても、その正体は様々です。そのため、発症の原因や治療法、発症までの経緯は人によって異なります。
背中にできるおできの正体について探っていきましょう。
背中ニキビ

背中にできるおできで代表的なものが背中ニキビです。
背中ニキビは、肌のターンオーバーがきちんと行われず、汗や皮脂が毛穴に詰まることで発症します。
なぜなら、皮脂や毛穴のつまりはニキビの原因である「アクネ菌」の増殖を促すからです。
肌のターンオーバーは通常、約6週間のペースで行われます。
しかし以下の要因が多くあると、肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、炎症やニキビを引き起こす原因となるでしょう。
・間違ったスキンケア
・水分、油分不足による乾燥
・ジャンクフードなどの偏った食事
・不規則な睡眠時間などの生活習慣の乱れ
・ストレス
また、お風呂でのボディーソープやシャンプーなどの流し残し、汗による蒸れも原因となります。
背中ニキビの特徴は、初めは毛穴に皮脂などが詰まり、白くポツポツした状態になることです。
そしてしばらくするとニキビが発症し、毛穴が空気に触れることで皮脂が黒っぽく酸化します。
衣類などの刺激により症状が悪化し炎症を起こすと赤く腫れ、痛みを伴うのも特徴です。
背中ニキビは普段見えない部分のため、ニキビができても自覚症状がなかったり、手も届きにくかったりして治療が長引く傾向にあります。
衣服との摩擦などで炎症を起こすことも多く、炎症して痛みを伴うことで初めて気づく人もいます。
粉瘤
粉瘤はアテロームとも呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。粉瘤も背中にできるおできの1つといえるでしょう。
粉瘤は全身に発生し、特に顔や首・背中などにできることが多い皮膚腫瘍です。
皮膚内にできた袋状の構造をした場所に、皮脂や角質が溜まることで粉瘤を発症します。
粉瘤の大きさは様々で、小さいもので数ミリ、大きいもので数センチと、粉瘤の大きさに差があるのが特徴です。
また粉瘤を押し潰すと、白くて粘り気のある臭い液体が出てくるので注意しましょう。
他の病気

背中にできるおできとして、他に考えられる症状には疣贅と脂肪腫があります。
どちらも粉瘤と同様、良性の腫瘍です。
疣贅はウイルスにより発症するイボ・ウイルス性疣贅や年齢による加齢により発症するイボ・老人性疣贅などがあります。
老化にともない発症する人が多いのが特徴です。発症すると皮膚表面が盛り上がり、白や茶色、ピンクなど様々な色をしています。
特に痛みやかゆみなどの症状がないため、自覚症状のない人も多いです。
脂肪腫は、皮膚の下で脂肪細胞がかたまりになることで発症します。
多くの人が患う疾患の1つで、40代から60代にかけて発症することが多いです。
女性に比べ、男性の方が発症する確率が高い傾向にあります。
脂肪腫は良性ではあるものの、自然に無くなることは基本的にはありません。
背中ニキビの対処法

背中ニキビの対処法としては、肌を清潔に保つことが大切です。汗をこまめに拭き、蒸れを防ぎましょう。
肌を化粧水やクリームなどで保湿し、肌の水分と油分をバランスよく保つことも大切です。
また、栄養バランスの整った食事をすることも心がけましょう。ビタミンC・Eなどのビタミン類やミネラルなどの摂取が予防にもつながります。
またウォーキングなどの有酸素運動も効果的です。
適度な運動は身体中の血行を良くし、汗をかくことで、肌のターンオーバーの正常化を促します。
質の良い睡眠も大切です。睡眠をしっかりとることで肌の再生力が上がり、背中ニキビができづらくなるでしょう。
粉瘤の対処法

粉瘤は良性の腫瘍であり、粉瘤により大きな病気を引き起こすことはありません。
しかし化膿したり赤くなったりしてしまうと痛みを伴い、場合によっては発熱を引き起こす可能性があります。
化膿して症状が悪化した場合は、抗生物質での治療が一般的です。
またひどく化膿してしまうと、表面を切開して膿を取り出す必要があります。
粉瘤による発熱や痛みを感じたら、すぐに病院で治療するようにしましょう。
他の病気の場合の対処法

背中にできるできものの多くは、ニキビや粉瘤など放っておいても大事に至ることのない良性の腫瘍がほとんどです。
しかし皮膚の病気には様々な種類があり、中には早期発見することが大切な悪性腫瘍もあるため注意が必要です。
放置してしまうと内臓など、体内にも影響を及ぼす病気もあります。
背中に違和感や痛み、発疹などを確認したら放置せずに必ず医師の受診を受けましょう。
帯状疱疹

帯状疱疹も背中におできができる病気の1つです。
帯状疱疹はヘルペスウイルスの仲間で、帯状疱疹ウイルスによって感染します。
子供の時に水疱瘡を発症した人は、水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏しており、体調の変化や加齢に伴い免疫力が下がることで発症します。
そのため、帯状疱疹は50代から発症率が高くなるのが特徴です。
初期症状としては以下が考えられます。
・皮膚に痛みや痒みを感じる
・水膨れや赤い発疹が帯状に現れる
・かゆみや痺れといった症状もでる
・身体の左右どちらかにのみ症状があらわれる
上記の症状がでたら帯状疱疹を疑いましょう。帯状疱疹の症状は3週間から4週間ほど続くのが特徴です。
普段から免疫力を低下させないよう心がければ、発症を予防できます。
また重症化を予防するためのワクチンを接種することも可能です。
皮膚ガン

皮膚ガンにもいくつか種類があり、その形状や症状は様々です。もちろん背中にできることもあります。
代表的な皮膚ガンは「悪性黒色腫」と「基底細胞ガン」です。
悪性黒色腫は黒くホクロに似た見た目をしているため、自覚症状がない人もいます。
そのため悪性黒色腫とホクロの見分け方を把握しておくことも大切です。以下症状があれば、悪性黒色腫の可能性を疑いましょう。
・形が非対称である
・6mmを超える大きさのものである
・茶色や灰色など、混色である
上記症状が当てはまっても、必ず悪性黒色腫ということはありません。
目視ではホクロとの見分け方が難しいため、気になる人は皮膚科の受診をお勧めします。
基底細胞ガンは高齢者に多くみられる悪性腫瘍です。初期はホクロと似て黒いですが、徐々に大きくなるといった特徴もあります。
その他にも、ボーエン病といった湿疹のような症状を引き起こす病気があります。
ボーエン病は上記2種と異なり、発疹が赤みを帯びて不規則な形をしていることが特徴です。
・赤みを帯びているのに痒みがない
・徐々に大きくなった
・数ヶ月経っても消えない
上記の症状がでたら、ボーエン病の可能性も疑いましょう。
いずれも皮膚ガンではあるものの、早期発見しきちんと取り除くことで完治が可能です。
そのため少しでも可能性があると考えられる方は、速やかに皮膚科を受診してください。
背中にできたおできの悪化を防ぐ方法

背中は範囲が広いため、薬を塗るなどの作業がやりづらく、日々のケアが難しい部位です。
そして自身で状態を確認するのが難しい部位でもあります。
発疹などの症状がでたら、パートナーに背中を保湿してもらうなど工夫が必要です。
背中にできたおできの悪化を防ぐためにも、以下の項目を参考に対応してみてください。
肌に優しい衣類の着用

肌トラブルの原因の1つに、衣服との摩擦があります。
摩擦を防ぐために、肌に直接触れるインナーなどはコットンや綿といった肌触りの良いものを選ぶと良いでしょう。
また、これらの生地は通気性や吸湿性が高いため、汗をよく吸い蒸れを抑える事もできます。
肌が敏感な人は、なるべく衣類など外的要因からの刺激を少なくすることが大切です。
生活習慣を整える
人間の肌はとてもデリケートで、些細な事でも荒れてしまいます。
そのため肌の健康を保つには、整った生活を送ることが必要不可欠です。
栄養バランスの整った食事をとり、定期的な運動をして、充分な睡眠をとりましょう。
また、生活習慣を整えることが精神の健康を保つことにもつながります。
精神的に安定する環境があるとストレスも軽減されるため、結果として肌の健康を保つことに繋がるでしょう。
病気の疑いがある場合は病院を受診すること

ニキビや粉瘤などは化膿した場合を除き、大事に至ることはありませんが、その他の皮膚疾患が潜んでいる場合もあります。
皮膚疾患は種類も多く、中には悪性の腫瘍も存在します。そのため自己判断で治療するのはお勧めできません。
皮膚に異常を感じ、明確な症状が出ている場合は、自己判断せずに医師の診察を受けるようにしましょう。
短時間で増殖
発疹やおできが短時間で大きくなったり、増加したりする症状がでている場合は至急病院を受診してください。
例え軽症であっても、早期治療が症状の悪化を防ぐことにつながります。
特に短時間で変化するものは悪化するスピードも早い可能性が高いため、早期治療が大切です。
範囲が大きい

背中は他の部位に比べ広範囲なため、発疹やできもの・ニキビなどが広がってできやすい傾向にあり、治すのにも時間がかかります。
また顔とは異なり自分で治療しにくい部位でもあるため、なるべく放置しないようにしましょう。
症状によっては食べ物や生活習慣で改善できるものもありますので、早めに医師からのアドバイスをもらうことがお勧めです。
まとめ

皮膚疾患は老若男女を問わず多くのが患う病気の1つです。
その種類は自然治癒で治る軽度のものから、手術が必要な重度のものまで多岐にわたります。
一般的に、ニキビなど頻繁に発症するできものは自然治癒力で治るものが多いですが、全てが自然治癒できるわけではありません。
中には悪性の腫瘍などもあるため、皮膚に違和感があったり異常を感じたりした場合は、早めに皮膚科へ行きましょう。
またニキビや軽い発疹でも、症状が悪化する場合は市販薬で対応するのではなく、処方薬に頼るようにしてください。
間違ったケアをすると、症状が悪化して跡が残ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
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こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓
〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師 :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業
日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー
三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品
【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)
2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。
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