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脳卒中【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月2日

のうそっちゅう脳卒中

脳卒中

まとめ

脳血管が詰まったり破れたりする疾患の総称を脳卒中という。脳血管が詰まり、細くなる脳梗塞、脳内の動脈が破裂して出血する脳出血、脳表面の大きな血管にできた動脈瘤が破れ、くも膜の下で出血するくも膜下出血などが代表的な疾患である。これらの症状で脳内の神経細胞が死傷し、身体に障害が現われと意識障害を起こし、死亡することもある。高血圧、糖尿病、脂質異常など、血管に悪影響を及ぼす疾患があると脳卒中のリスクが高まる。脳卒中の発症に前触れはなく、突然発症することが多い。発症後は速やかな診断と治療が必要である。

この病気の原因

高血圧は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血を引き起こす最大の要因である。いずれの疾患も脳内の血管が詰まったり、破れることが原因となるため、血液が血管内を流れやすくする状態を保つことが重要である。高血圧は動脈硬化の発症や、脳動脈を弱める原因になる。その他、高脂血症、糖尿病、不整脈も脳卒中発症の原因となるため、放置せず継続的に治療を行うことが重要である。喫煙、肥満、飲酒、運動不足などの生活習慣も見直す必要がある。特に喫煙と過度の飲酒は、くも膜下出血の大きなリスクとなる。脳梗塞の発症には、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が関与することが多い。脳出血は、高齢者に起こりやすい脳アミロイド血管症、動脈瘤、脳腫瘍、肝臓疾患などを原因とする場合もある。

主な症状

脳内の損傷部位により、頭痛、めまい、吐気、意識がもうろうとする、ろれつが回らない、視野狭窄、言葉が理解できない、バランスが取れずうまく歩けないなど、さまざまな症状がみられる。脳梗塞と脳出血の症状は類似しており、最も多い症状は手足や感覚の異常で、顔や体の片側半分に症状が現れる点が特徴である。くも膜下出血は、突然バットで殴られたような激しい頭痛が生じ、嘔吐することが多い。いずれの症状も急に発症するのが脳卒中の特徴である。突然このような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要がある。

検査/診断の方法

CT検査を行い、脳内の出血の有無を判断する。出血の痕跡がなく脳梗塞を疑う場合は、MRIやMRA(磁気共鳴血管造影)で、細くなった血管や動脈瘤の有無を調べる。くも膜下出血では、画像診断での判断が難しい場合、脳脊髄液への血液の混入を調べるため、腰椎穿刺を行うことがある。頸動脈や他の脳内血管を調べるため、超音波検査を行うことも多い。頸動脈に起こる動脈硬化は超音波で比較的発見しやすく、高血圧や糖尿病などの脳卒中の原因疾患があれば、検査を行うことがある。

主な治療方法

急性脳卒中と診断された場合は、入院による緊急治療を行う。脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの疾患により薬物療法や手術などの治療法を選択する。発症後の経過時間により治療の選択肢が異なるため、できるだけ早期に症状を見極めて治療開始することが重要である。急性期を経て回復すれば退院となるが、まひや言語障害が残った場合は、通院によりリハビリ治療を行う。従来、リハビリは、急性期治療後に行っていたが、近年では機能回復を期待して早期から開始する。意識障害が残るなど重症の場合は、急性期治療後に、療養型の医療機関へ転院することがある。

治療後に注意すべき点/予防対策

脳出血、脳梗塞、くも膜下出血に共通する代表的な原因疾患が高血圧であるので、日頃から血圧値に注意することが大切である。この他、動脈硬化、高脂血症、糖尿病、不整脈の予防のため、悪玉コレステロールを含む食事や塩分・脂肪の過剰摂取に注意し、禁煙する、過度の飲酒を避ける、適度な運動を行うなどの生活習慣を整えることが重要である。治療後に再発すると新たな後遺症が残り、さらに生活の質が低下する。再発予防のためにも、正しい生活習慣を身につける。

治療に適した診療科目

神経内科 脳神経外科 救急科

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